2016 予想 第23回香港ヴァーズ(GI)+第18回香港スプリント(GI)+第26回香港マイル(GI)+第30回香港カップ(GI) 『香港国際競走』4レース発売全部予想

 香港国際競走の中で日本馬出走レースで買える4レースを全部買う。あんまりごちゃごちゃ書くのも面倒なので短評と買い目を中心にスパスパと。
 攻略するにあたっては地元勢(香港)が有利なのか、他国(香港から見た海外馬、日本馬含む)に侵略されているのか、を見るべき。もう応援ではなく馬券を買うのだから通用しないと思った日本馬はばっさり切る。


 香港ヴァーズ


 調教国別ではフランス・イギリスが過去10年で3勝5勝の8勝。次にアイルランド、香港、日本とドイツ、こんな様相。

 

(ゲート番ではなく馬番で表示)
◎1ハイランドリール(愛)
 前走BCターフ1着。キングジョージ1着、凱旋門賞・英インターナショナルS2着。文句なし。こういう抜けた馬がいてくれると助かる。3連複で軸。

 

他連下扱いで。
△2シルバーウェーヴ(仏)
 サンクルー大賞1着を筆頭に仏GIで健闘。大きく崩れたのは凱旋門賞のみ。
△3ビッグオレンジ(英)
 イギリス馬と言っても2軍というかステイヤー過ぎて活路が見いだせていない感じ。メルボルンカップでも10着だが前走はオーストラリアのGIIながら3着に入ったのでヒモにはおさえたい。
△6ガルリンガリ(仏)
 ガネー賞で3着。2400mは長いという馬だが3着までなら。
△7ワンフットインヘヴン(仏)
 凱旋門賞サンクルー大賞を共に6着と掲示板まであと一歩の馬。何か好条件が発生すれば複勝圏に手が届いても良さそうなもの。距離は2400mを使い続けていて仏GIIまでなら安定。前走コンセイユ・ド・パリ賞勝ち。
△9フレイムヒーロー(香港)
 地元香港勢ならこの馬くらいしかピックアップできない。距離不安だが前走2000mで2着したのを買って。
△13ヌーヴォレコルト(日本)
 昨年の香港カップエイシンヒカリとワンツーフィニッシュしたようにシャティンは合う。
 他の日本馬はボツ、たぶん通用するのはヌーヴォのみ。

 

買い目
3連複1頭軸流し15点
1-2,3,6,7,9,13

 


 はい次。香港スプリント

 

 ここはもう地元勢圧倒的優勢に立つ。ロードカナロア級でなければ歯が立たないという事。というわけで残念ながらビッグアーサー等は通用しないと思う。
 例えば高松宮記念スプリンターズS、後は安田記念か、その辺で香港馬が遠征してきて意外と馬券に絡むようにマイル以下の短距離では香港勢が強すぎる。

 

◎1エアロヴェロシティ(香港)
 昨年の宮記念をかっさらっていった馬。シンガポールのスプリントGIでも勝っているように抜けた存在だが高齢でやや陰りは見える。とはいえ10月から今年後半をスタートさせてGIIを連続3着。態勢は整っている感じ。

 

△2ラッキーバブルズ(香港)
 今年の1月に香港クラシックマイルで4着に負けてから1200に絞ってパーフェクト連対。勢い良し。
△3ペニアフォビア(香港)
 昨年の香港スプリント勝ち馬、連覇がかかる。ドバイのスプリントGIでも2着3着しているように力はある。近走が不振なので地元の人気は知らんが日本版の予想オッズでは軽く見られている感ありにて、絶対おさえるべき。本命馬を逆転してもおかしかない、いわゆる対抗に押せる。
△4ノットリスニントゥーミー(香港)
 昨年の3着馬。地元ステップのGIIを去年は3着して挑んだが、今年は勝って臨む。
△13ピュアセンセーション(米)
 ちょっとした穴に。BCターフスプリントで3着入着。追い込む馬なので直線一気で楽しめそう。

 出走取消になったので

△5アメージングキッズ(香港)へ変更(11:54) 

 

 ここは絞れたが香港勢の馬番1,2,3が拮抗しているように思えるので馬連BOXと本命馬からワイド流し。
馬連1-2-3-4-5 10点。 ワイド1―2,3,4,5の4点。 計14点。

 


 ほい来た。香港マイル

 

 ここは完全に香港馬有利。他国馬はお客さん、日本のジャパンカップのようなもの。過去10年香港馬9勝。負かしたのはモーリスだけ。そのモーリスがいないので日本馬3頭とアイルランド馬1頭いるが要らない、掲示板に入れるかも微妙、切る。

 

◎2コンテントメント(香港)
 あえて本命をこれにしてみた。昨年の香港マイルは5着だが今年のチャンピオンズマイルはモーリスの2着。叩きもまあ何とか整えていると思える。

 

△1エイブルフレンド(香港)
 絶対的王者、だった。昨年の香港マイルでまさかの負けで勝たれたのはモーリス。そのモーリスがいないならと思ったがその昨年の当レースで負傷して約1年ブランク空いた。といっても実績が凄まじいのであっさりと復活Vしてもおかしくはないが。
△5ビューティーオンリー(香港)
 香港のマイルGIで4着2回。前走はステップGIIを1着。
△11ロマンチックタッチ(香港)
 グレード競争の勝利こそないが前走をステップGIIで2着。上のビューティーとタイム差0.02秒。連対ありえる。
△13サンジュエリー(香港)
 こちらはそのステップGIIの3着馬。香港GI2勝馬。

 

 ここも絞っておいて、圧倒的王者が一難あったという事でボックスと流しの二通りから。
馬連1-2-5-11-13 10点。 ワイド2-1,5,11,13 4点。 計14点。

 


さあ最後は香港カップ

 

 ここは香港勢は4勝に留まる。英仏で2勝ずつ分け合って4勝に、昨年のエイシンヒカリで日本馬が1勝。

 

◎2モーリス(日本)
 秋天も勝てたならここでも。シャティンで抜群の相性の良さでハイレベルの香港マイル界を圧倒した馬。これで引退も海外に持っていったからには故障を恐れた余裕残しの稽古ではない、勝ちに来ているし、勝てる。

 

△1エイシンヒカリ(日本)
 連覇がかかる。仏のイスパーン賞でも通じた。十分勝機あり。
△3デザインズオンローム(香港)
 香港でGI6勝。香港カップは2014年に勝利。昨年は4着。やや衰え感はあるが見限れない。
△4ブレイジングスピード(香港)
 昨年の香港カップは日本馬ワンツーの後の3着で香港勢最先着であった。香港GI4勝。クイーンエリザベス2世カップでは、2015年にステファノスを封じて1着。侮れず。
△5ステファノス(日本)
 そのステファノスだが昨年の香港カップこそ10着に終わったが、上記の通りQE2世Cでシャティンを苦にしていない。秋天も2着、3着と2000mの距離がベスト。複勝圏ありえる。
△8シークレットウェポン(香港)
 ステップGIIを快勝。GIでは今の所勝負になってないが勢いを買って中穴候補
△9エリプティク(仏)
 今年の香港カップで欧州勢では唯一の参戦。過去10年において英仏は日本より成績が良い。よってこのフランス馬1頭だけならとおさえた。ドイツのGIでデットーリを乗せて勝利、前走はローマ賞(GI)を3着。イタリア、ドイツと欧州では2流国のGIに行っているように2軍的立場なので穴。

 

買い目
3連複1頭軸流し15点。
2-1,3,4,5,8,9

 

GOOD LUCK!!
モーリス頑張れ!

2016 予想 第67回チャレンジカップ(GIII) 少々のデータも含みつつ

 施行回数の歴史だけあるザ・隙間重賞で長らく秋口の朝日CCで定着していたが2歳牡馬GIが阪神に移ってきたので朝日の名が取り上げられて呼びづらくなった。阪神芝1800m外回りハンデ戦になって、今年で5回目。このままの条件で定着するかと思いきや大阪杯GI昇格に伴い、金鯱賞が春に移るので、来年2017年からは1週早まって阪神冬開幕週の別定芝2000mでやるとのお達し。有馬記念のステップにしたいんかな。というわけでこの条件は今年で最後になる。なんだか不遇な重賞である。


 で、予想だがハンデ戦にフルゲートでカオス。広めに網放ってかかったら香港の資金にしたいものだが。
 重視するとしたらコース傾向か。
 (1)外回りなので上がり3ハロンの速さが欲しい。
 (2)前走だけでなく近3走程度連続して上がり3ハロン3位以内が欲しい。
 (3)阪神芝での上がり3ハロン実績が欲しい。
 フォーメーションを組もうと思うのでこういう条件で軸を考える。
 んで、開幕週の先週は雨が降っていたからそのまま参考にはできないが、やはり前がかなり頑張る。古馬オープンや準オープンでも残る。今回は逃げ馬が4頭前後いそうだから逃げ切りもSペースにもならんと思うが注意はしたい。

 

 過去4年分しかデータが出せないので参考の中の参考扱いだが、意外に傾向と特徴は出ている。
 前走別データをとれば
 前走1着馬(格問わず)で[1.3.1.9]と好調。
 前走重賞組は[3.2.1.20]で着順には目をつぶるべきだが馬券の中心である。
 前走オープン特別組[0.1.1.28]とふるわず。
 前走1600万条件は[1.2.1.5]と侮れない。多分軽斤量で出走できて、かつ勝ち上がりの勢いがプラスに出ているのだと思う。



◎14ブラックスピネル
 世代限定重賞で4着4着5着、前走は富士Sを使って7着。というわけで斤量は55kgにおさまった。末脚が持ち味であり阪神も得意で[0.2.0.1.0-0]だし上がりも速い。実を申せば鞍上ルメールにつられて軸にした。複勝圏には持ってきてくれそう。

 

2列目
◯1フルーキー
 昨年の覇者であり、一昨年の2着馬、他阪神コースに限らず重賞を好走してきた実力馬で今春のエプソムCまではGIII安定勢力のメンツを保っていた。しかし秋になってからの2走が微妙。前走はオープン特別で5着だし、斤量57.5kgと重く、脚質後方なのに最内。かなりやりづらい条件がコンボしているが、デムーロが本気に出したら何とかしてしまうかもしれない。GIIIで本気になってくれるかどうかだが。

☆5ヒストリカル
 来月には8歳になるが近親カンパニーの良血晩成馬。2012年にアンカツ毎日杯を勝たせて以降は、オープン大将として君臨。侮れないのは今年の毎日王冠3着、昨年の当レース2着馬であること。ほぼシンガリまで下げて追い込むから当然だが常に上がりは速い。それでいて逃げ先行は揃っているから昨年の再現ありえて不思議でない。前走秋天なのも好材料
☆8タッチングスピーチ
 昨年のローズSの勝ち方が鮮烈だった。ぶっつけの前走エリ女では結果が出なかったが叩き2戦目で快勝したこの舞台なら。

 

△2ダノンメジャー
 前走1600万特別の勝ち馬で1枠の逃げ馬。京都2歳Sで2着と素質は持っている馬で逃げ残り注意。

△4ベルーフ
 京成杯で重賞勝ちに小倉記念を2年連続2着で、近3走で上がりの速さをマーク。この馬も前走オープン特別なのが微妙な所だが力量は上位で馬齢的に枯れているわけでもない。
△11シルクドリーマー
 大穴かな。7歳にしてやっとオープン昇格、前走は1600万条件で差し切り。速い上がりは出せる馬。53kgはかなり恵まれたと思う。今年重賞で勝てない岩田だがアタマで買えないというだけ。
△15マイネルハニー
 逃げ残りを注意して。スプリングSはハナ叩いて2着したわけだが、前走福島記念は2番手に控えて4着した。安易に切れない。
△17ヒルノマテーラ
 前走エリ女は厳しかったが阪神2000mのマーメイドSを上がり最速で2着。ここも通用してよい。

 

買い目
3連複フォーメーション 18点
14-1,5,8-1,2,4,5,8,11,14,15,17
 

2016 予想 第50回スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス(GII)+第52回金鯱賞(GII)

 先にステイヤーズSの方から。春天を凌ぐ2マイル2ハロン3600mのマラソンレースなので、人気上位5頭が抜けている気がするが、年に一度しかない条件なのでなるべく手広く。フォーメーションで。

 

◎3アルバート
 アルゼンチン共和国杯を叩いて2着して順調。これが飛ぶようなら誰も馬券とれないのでは。

 

フォーメーションの2列目
☆6ジャングルクルーズ
 2015年のジャパンカップでまさかの4着好走。フロックではなかった事として今夏札幌開催の長距離OPで3着3着。勝つには相手が悪かろうが馬券内くらいはありそうだ。
☆7ファタモルガーナ
 長距離重賞の常連。過去のステイヤーズSでは2着2回、昨年は7着ながら年明けたダイヤモンドSで3着。3000m以上のGII以下なら安定勢力。
☆8モンドインテロ
 2400m以上のステイヤー路線に切り替えて成績上昇も今の所は前走アルゼンチン共和国杯4着が最高。ただ大崩れはないし、やはりこの馬も勝てる気はしないが馬券内は固く見える。
☆13カムフィー
 昨年の当レース2着馬。15年にはダイヤモンドS3着もあり、中距離で走らせたいのだろうが適性は長距離だろう。

 

△1サムソンズプライド
 こなしてきた距離で判断した。なくはないかな程度だが。
△4タマモベストプレイ
 ホットプレイ産駒の突然変異か長距離で好戦を演じてきた。札幌の長距離は昔からよく走っているしそれは今夏も確認できた。まだ6歳、枯れているわけではなかろう。
△5プレストウィック
 切るに切れず。中山得意の鞍上で何処まで。

 

買い目は3連複フォーメーション
3-6,7,8,13-1,3,4,5,6,7,8,13
これで18点。

 



 続いて金鯱賞。こっちが全然わからんというか長期休み明けの実績馬が多すぎる。改修前の中京コースでは、宝塚のステップだったがその時は強い逃げ馬が爆走したものだが、今はそうでもない。だから前に入ればそれで良いというわけでもないと思っている。
 とは言っても開幕週なので、その先行タイプが目立つ長期休み明け実績馬が踏ん張っている所を何かしら差してくるという感じで予想した。

 

◎8ヴォルシェーブ
 実績面ではサトノノブレスに劣るがあっちは鞍上が、という理由でみんなこっちを買ってますね? 私もです。5戦続けて上がり最速をマークしているので奇策に出ず直線で目一杯追えばいいと思う。

 

△2レコンダイト
 今年の中日新聞杯3着があっては切れない馬。
△3パドルウィール
 まだクラスでは準オープン馬だが強すぎた3走前を筆頭に中京は合うタイプ。
△6リアファル
 この馬は強いはずだけど1年ぶりなので軸にはできない。
△7サトノノブレス
 中京コースに限っても金鯱賞2着1回3着1回、今年の中日新聞杯勝ち馬。実績面と順調度ではダントツだが誰だ? この屋根は。日本人を乗せろ。鞍上不安。

△9トーホウジャッカル
 菊花賞だけの1冠馬は、そのタイトルのみで枯れていくケースが多々あるが、あくまで中山長距離でなく中京中距離を選んだ辺り、やる気は感じられる。
△13ヤマカツエース
 取捨に迷ったが、GIでは力不足もGIIまでなら格好つけているので侮れない。

 

買い目はシンプルに3連複1頭軸流し相手6頭。
8-2,3,6,7,9,13 15点

GOOD LUCK!!

 

2016 ラブ・ストーリーは突然に お題「初めて買ったCD」

お題「初めて買ったCD」

 記憶の輪郭は時を経るごとにぼやけていく。色の濃淡もまた薄くなっていく。とある部分は鮮明に覚えているのに全体像が思い出せない、子供の頃の記憶は特にそうだ。過ぎし日々の追憶に耽って昔は良かったと言う人もいるが、私はそうは言えない。今の方がマシだ、としか答えられない。子供の時分にだって良い事と嫌な事はあったのだ。
 殊に家庭環境は悪かった。夫婦喧嘩が絶えなかった。怒声が響き渡っていた日々だった。父が男の特権である腕力を用いて暴力をふるえば、母は女の陰湿さを発揮して私と弟を連れて実家に帰った。父が頭を下げにやってくるまで籠城するわけである。そんな時、父は背広を着て菓子折りなぞ持って現れ土下座した。そういう父の姿を私と弟に見せる母だという事だ。その時私と弟は人質だった。
 癇癪持ちの父は怒鳴り散らしてばかりいた。社宅とはいえ借りている物件なのに壁に穴をあけたり、示威行為の脅しだろうがバカなことをしていた。
 子供にそんな環境は悪である。この頃に身に着けた処世術がある。人の顔色を見る事だ。
 男親女親の機嫌を窺ってばかりいたので双方の子へ注ぐ愛情を感じる事が難しかった。あるいはできなかった。なかったわけではないはずだと理屈ではわかるが、それを感受する心の余裕がなかったのだ。愛情というものがどういうものなのか、いまいち今でもわからない。
 しかし生涯のある一時期だけ、無償の愛を一身に受けた経験がある。母方の祖父から。

 

 *

 

 私の記憶の中の祖父の像。ガッチリした岩のようにずんぐりむっくりしていて、頭は針金のような極太の硬い白髪で覆われていて、一本一本の毛が逆立っていた。
 私は1987年生まれ。父が東京へ単身赴任している間、母の実家に身を寄せた。どれくらいの年月を母の実家で暮らしたのか。幼稚園の年中組から入った時には新しい社宅で父もいたので、1歳から4歳くらいまでだろう。
 祖父の事を詳細に語りたいがあまりに幼い日々の事、当時をどれだけ覚えているだろうか。母の実家の構成員は母、叔母(妹)、祖母、祖父だった。祖父は息子を持てなかった。家の中は女だらけであった。
 私は祖父に猫可愛がりされた。初孫で男の子だった事が大変嬉しかったそうである。そのように甘えさせてくれて、何もかも許してくれて、抱きしめてくれる、何物も見返りを求めず純粋に私を愛してくれた人間をこの祖父以外に知らない。祖母も、母と叔母の姉妹も、しつけとしての小言は言った。子育てにおいては間違っていないが、私の記憶上、祖父はこのしつけもしない。むしろ私がやり込められている時には助け舟を出してくれた事を覚えている。
 もう年金暮らしだったから昼間も暇な祖父は私を色々な所へ連れて行ってくれた。祖父の自動車は煙草のハイライトのような青色。車内にはエアコン、AV機器等がなかった。「道具は動けばいい」が祖父の口癖だったと聞いている。
 青い自動車でスーパーやデパートへ連れて行ってくれた。ねだれば何でも買ってくれた。べらぼうに高い物は欲しがらなかった。だいたいお菓子や安っぽい玩具ばかりだ。むしろ祖父が幼い私に値の高い物を買い与えた。その一つに野球のグローブとバットがある。娘とではなく、血の繋がりがある男の子と野球がしたかったのだろう。これに私が応えてあげられたか、記憶にない。
 母の実家にテレビは一台しかなかったから、大人たちが見ているものを私も見ていた。1991年の月曜の午後9時は、何処のお宅もフジテレビにチャンネルがまわされていたのではないか? ご多分に漏れず母の実家の一台しかないテレビも織田裕二鈴木保奈美が映っていた。私は祖父の膝の上に座ってテレビ画面を眺めていた。いつもかかっているこの歌が好きだ、と言った。後日、市内の新星堂に青い自動車が向かった。初めて買った、というより買ってもらったCDが「Oh! Yeah! / ラブ・ストーリーは突然に」。歌詞の内容が理解できていたはずがない。ただ耳心地が良かっただけだろう。
 この4歳の時に、父が県内の支店に戻って新しい生活が始まった。私と母は実家を去って社宅に移り住んだ。母が妊娠した。私の弟は1992年の8月末に生まれた。その頃祖父は胆管ガンを患い余命も少なかった。祖父が息を引き取ってたった数日過ぎて弟が生まれた。祖父は見舞いに来る母の膨らんだ腹を、執拗にさすって寂しそうに笑っていたという。

 

 *

 

 歌の好みで言えば、今の私は曲より歌詞に重きをおく傾向にある。小田和正の歌詞は、あまりひねりがない。ラブソングばかり歌い続けているのだが、詞が浅い。しかし私の耳はあの高音を好むのだろう。粗末なCDラックにはオフコース小田和正も入っている。あの8cmシングルCDは、CDラジオカセットがもう手元にないので、再生のしようがない。それでもCDラックの中に「Oh! Yeah! / ラブ・ストーリーは突然に」がちゃんと仕舞ってある。断捨離という宗教に影響された母がもう使えないだろうと言っては処分しようとするので、謂れを何度も説明しなければいけない事に難儀している。

 

2016 読書及び創作計画決定版-2017/03/31 お題機能に関して

課題図書

饒舌体のものとして

宇野浩二
・蔵の中・子を貸し屋(岩波文庫)(絶版中?)
・苦の世界(岩波文庫
・思い川・枯木のある風景・蔵の中(講談社文芸文庫

 

センチメンタルなユースフルデイズものとして
サリンジャー
フラニーとゾーイーは既読。ライ麦も既読だが再読する)
ライ麦畑でつかまえて白水Uブックス)野崎訳
・大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章(新潮文庫)野崎訳

 

庄司薫

・赤頭巾ちゃん気をつけて(新潮文庫

 

 以上6冊。これを12月31日までに読む。できれば集中してかつ連続的に読む。
 読書メーターを使っていると確かに便利だなと思うのが自分の読書スピードがわかる表示があって、私の場合は1日80~100ページらしい。とすると1冊読むのに3日くらいか。であるならば3×6=18、という事で余裕を見て20日の時間をとろう。そうなると12/11には強引にでも、これら必要な本を読む、という事にする。それまでを自由読書時間というのかな、積読を消化していく、適当に。

 並行してプロットを書いていき、特に年明けてから三が日か、あるいは1月7日辺りまでにプロットを完成させる。要は枚数をこなす場面をどれだけ設けるか云々の話だ。
 想定としては原稿用紙150~200枚ほど。175枚が、今までの私の最長記録なのでそこを突破するかどうかくらいの所にまで進めればなお良いと思う。

 

 よっしゃこれで決まり。
 今週のジャパンカップ東京競馬場で現地観戦します。友人と連絡済み。
 恐らく、有馬記念も現地観戦します。クリスマスだけど競馬や!
 よし、頑張ろう。

 

 あと、はてなブログには「お題機能」というのがある。ネタに困ったらこれで書けという奴だが、それを今週からやってみよう。

 つまりエッセイだがエッセイもどきにはなってしまうだろう。エッセイ、随筆も散文作品として文学性のあるものだから思いつきや流れで書いたものというものはダメというか品質は高まらない。小説と同様に、ネタを準備しプロットを練るべきものなのだ。だから書き飛ばしエッセイもどきみたいな感じでやろうかな、と。

 確か木曜に更新されていて、そのお題が嫌だったらお題スロット回して書く、だったかな。ごちゃごちゃっと文章を書く感覚を温める目的。

 

 さあて、フォークナーを読むぞ。サンクチュアリはヨクナパトーファ・サーガの一つに当たるらしいが単品としてもかなり楽しめる。

 


PS 還元率も知らない人は博打に手出しちゃダメよ。宝くじは一番報われない博打。

 

2016 予想 第18回京都ジャンプステークス(J・GIII)+第21回東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(GIII)

 京都ジャンプステークスから。6頭立てでありながら裏の事情としてどうなっているのか、そういう方面も深読みしないといけないかもしれない。妙な意味で難解なレースでどうやって儲け出せるかなという感じ。

 6頭の中にメイショウが2頭。南井厩舎はメイショウのヒデタダにタマモで2頭出し。どういう事? 大人の事情がありそうなので展開が読めない。変な事に気を使うのをよせば、ぶっ飛ばしてハナ切るのはタマモだとは思うが。

 買い方は馬単にして、ウラは買わない3点におさえ、ガミる組み合わせは金額の調整するという感じで。

 

◎5ニホンピロバロン
 京都障害コースは直線約250mで一つ障害もあるから直線一気ではなく、マクって直線コースに入れる馬が良い。この馬がまさにそういう競馬をしてきた馬で障害戦に転じてから(6.1.0.0)。重賞2連勝、うち京都ハイジャンプ(JGII)は3930mだがここも勝っているので抗えない感じ。これを1着固定に。前を捉えきれずに2着以下ならパーだが仕様がない。

 

△1メイショウヒデタダ
 どう判断して良いか迷うメイショウの1頭で南井厩舎の1頭なのだが障害OP勝ち、前走障害特別を2着なので相手にする。だけど人気しすぎ。5→1がガミりそうなのでここを調整する。
△4メイショウアラワシ
 これもマクるタイプの馬で今年の中山グランドジャンプを3着しているように、同じメイショウでもこっちの方が強かろう。
△6ドリームセーリング
 逃げたりちょっと控えたり、それを自在性と呼ぶか脚質不安定と見るかどうかだが重賞で好走経験はあるので。平地では13年に中山金杯4着した馬だ。

 

馬単
5→1,4,6 うち5→1を賭金調整。


  武蔵野S現時点で東京ダートは不良発表(午前3時)。日が出て時刻が進めば乾いていくはずだが、今年のフェブラリーSみたいな感じで考えて良さそう。去勢前のノンコノユメと同等の末脚持っているヤツがいるかどうかといった所か。

 京都JSでは点数を絞る形になったのでこっちは網を広げてラッキーがかかるのを願う。

 

◎9モーニン
 フェブラリーSを筆頭に東京ダートで着外はない。昨年の当レース3着馬。59kg背負う事になったが馬券内は確実と見て。一応、日本テレビ盃を叩いた。その日テレ盃で同じく休み明けだったアウォーディーとアタマ差の接戦で2着なので嫌わなくて良いだろう。前走から距離短縮になる形も理想的。

 

 あとは連下。逆転候補は特になし。

 

△8ゴールドドリーム
 今の所着外なし。ジャパンダートダービー3着、ユニコーンSヒヤシンスSを1着。東京ダ1600mは得意そうだ。
△3カフジテイク
 ぶっちゃけ切りたい。たぶん差し届かない。前走の上がりが34秒台と驚異的だがその前走は典型的な前崩れ。1400までの馬だし、1400のプロキオンSで7着だし、とても疑っている。ただ3着候補なら入れるしかないかなあという感じ。
△7ノボバカラ
 ムーアどうこうではなく馬自体が重賞2勝馬で、ユニコーンS2着しているので当然力はある。
△12ソルティコメント
 東京ダートマイルのスペシャリストといった感あり。前走準オープンでも勝っていればデータ的にも不利ではない。今まで通り好位で位置取れれば。
△13キングズガード
 こちらも1400がベストで近走では2度カフジテイクと当たって1勝1敗。カフジテイクと違う所はプロキオンSという重賞の舞台で3着に差し脚届いた所、1700、1800で馬券になった所。
△11タガノトネール
 人気的に舐められている感があるが昨年の南部杯を2着。昨年の当レース2着。馬場の悪さは得意でも不得意でもなさそうなので後は先行して何処まで粘ってくれるか。
△5メイショウスミトモ
 こちらも舐められているが小倉1700、中山1800のそれぞれオープン特別を快勝している。ダート重賞の経験はないが距離短縮組の有力な1頭。この人気ならヒモにおさえたい。

 

買い目
3連複1頭軸相手7頭で21点。
9-3,5,7,8,11,12,13

GOOD LUCK!

 

 

2016 予想 第18回ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(米GI)+第7回みやこステークス

 さきにBCF&Mターフから。発走は11/06(日)の午前4:43。寝てはいかんぞ。

 アメリカ競馬というのは岩手競馬みたいなもので、芝ダートあるがダートが主流の国。だからターフの場合どうなのかとちょろっと調べたがやはり地元アメリカ調教馬が有利。数が違うだろうとは思うがね。
 注目ポイントは、騎手ではムーア。前2走で考えた場合、両方とも3着以内というのが理想というか傾向。そうでない馬が絡んできた時には荒れる。ここでヌーヴォレコルトは落ちてしまうが……。
 レース別ではビヴァリーDステークス(米アーリントン芝GI)好走馬とフラワーボールS好走馬が有利。固めの結果を想定で良いらしいので紛れ少なく強そうな馬から固めにね。

 

◎8レディイーライ
 フラワーボールSを完勝。というか馬柱、戦績を見てみると前々走のGII戦で2着しただけで他を全て勝ち連対率100%。軸は間違いなくこれ。

 

◯1シーカリシ
 前走フラワーボールS3着、前々走はビバリーDSを勝利。イギリス、フランスでもそれなりに走れているし、地元馬であるので。

 

▲5アルズギャル
 ビバリーDS2着馬。近5走では連対率100%。

 

以下連下。
△3セブンスヘブン
 ムーア鞍上でアイルランドオークス馬だが、ここ2000mだけど距離短いんじゃない?
△4アベンジ
 前走前々走を連勝中。
△6ジペッサ
 ビバリーDSを3着。
△7センティエロイタリア
 フラワーボールS2着馬。

 

買い目
3連複1頭軸相手6頭流し
8-1,3,4,5,6,7
以上15点!

 


 

 続いてみやこステークス

 舞台は京都ダート1800m。土曜競馬の傾向から前が有利とは思ったが力のある差し馬なら届く事もあり得るという感じ。基本的にこのコースは前々で良いが、差し馬の着拾いにも注意したい所。

 

◎11アスカノロマン
 昨年12月のベテルギウスS以降、東海S1着、フェブラリーS3着。苦手なのかと思っていた京都ダート重賞(平安SみやこS)のうち、平安S(1900m)を逃げて完勝。
 当レース、本命をラニに打つかアスカノロマンに打つかというレースだと思われる。私としてはダートレースの基本たる先行脚質の本馬を選んだ。

 

◯1ラニ
 説明不要だと思うが、米三冠に挑んでベルモントS3着をもぎ取ってきたし、帰国後の初戦ブラジルCで古馬のオープン馬達とやりあい3着。ミツバのびっくりした大逃げなどおかしなレースをしぶとく3着だから強いとは思う。ただ差し馬で最内となるとマイナスになるのではと思って対抗に。

 

▲3モンドクラッセ
 しっかり脚質が逃げで決まっている。白山大賞典4着はどうなのかと思ったが叩きだし、東海Sの再現を期待して。

 

以下連下。
△6グレンツェント
 ユニコーンS3着、レパードS優勝、強いのはわかるが休み明け+古馬の重賞級と初対戦となっては連下まで。
△7ロワジャルダン
 特に切る材料見当たらず。昨年の当レース覇者。
△4カゼノコ
 中穴か? 14年のジャパンダートダービー馬。15年川崎記念2着、昨年の当レース2着馬。差し馬ならこれ、と思う。


穴5キョウエイギア
 今年のジャパンダートダービー馬。グレンツェントを買うならこの馬も買うべきだろう。前走は古馬と初対決だったシリウスSで8着に撃沈も、叩きだったと見れば目を瞑る事もできよう。2,3,4番手辺りで競馬できる。鞍上バルザローナは日本でやれる騎手なのかちょっと微妙だが前走の負けで人気落としているのでヒモに入れておくと楽しそう。

 

買い目
3連複1頭軸流し
11-1,3,4,5,6,7
以上15点!

GOOD LUCK!