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読書と競馬

こっちだよー。

2016 絲山秋子「ラジ&ピース」読了、次は青山七恵「わたしの彼氏」

読書感想文、または批評

 例によって(ry ラジ&ピース

 

FM群馬と連携した企画だからこうなったのか。私は生まれも育ちも前橋なので本書は違和感だらけ。上州弁。話す人が私の周囲に皆無。同級生も先輩後輩も、両親も、80歳過ぎの両祖父母も使わず。柳田の蝸牛論での京の役目をテレビが引き受けた。関東圏だから日テレからテレ東まで映る。だから県民は標準語。中学生の時友人が言った「群馬って大昔に方言があったって。知ってた?」と。上毛かるたで遊んだのは2,3回で何も記憶が無い。現地の人間だから首を傾げながら読んでいた。頑なな心が人付き合いの中でゆるく解れていく良い内容なのだが……

 

 かなり抑えた。気を使わず言わせたら悪口雑言に溢れそうだったので。うーん、絲山秋子は好きなはずで、今までも良いものにあたってきて読んでいて本当に好きだったのだけど、2冊続けてダメなものにあたってしまった。

 上州弁、群馬弁、どっちでも言い方はあってるからどうでもいいとして、これさあ、群馬ガイド的な本を参考に書いたステレオタイプな記述になっていやしないかい? って途中で思っていたけど、勤めていたのがTOSTEMだっけ? 絲山秋子の。で、女性総合職解放元年に総合職の正社員になったから色々大変で、地方の支店めぐりで、それが彼女の良さを結果的に引き出した、ってよく言われていて、群馬の支店には3度目の転勤で来ていたらしいんだけど。で、躁鬱病を発症して退職し、入院生活の中で書いた小説でデビューなので、躁鬱病というと私の統合失調症とセットで二大精神病だから、そういう所も含めて絲山秋子が好きだったはずなんだが……親近感っていうかね。

 なんというかなあ、舞台は現代なんだけど登場人物達が100年前の人達なのでは? ってくらいに違和感がありすぎ。上州弁使わないよ、本当に。読書メーターには書かなかったけど標準語に近い話しぶりな人でも田舎の百姓的な濁音が混じっていたりしてすごく腹が立ったんだけど、あんな喋り方する奴見たことがない。

 世代の問題なのかもしれないが、こてこてのなまりまくりの上州弁を話す子が小中高にいたら確実にイジメにあうだろう、ってくらい古くて誰も使わなくなった言葉だからね。

 で、あまりにおかしい、実際高崎に住んでいるんだから、こんな場面になんか出くわした事ないだろうと少し調べたらFM群馬とのコラボ企画だった、と。ああ、だからかな、とやっと怒りがおさまってきた。

 噂のケンミンショーだっけ? 大嫌いで早く打ち切れって憎んでいる番組なんだけど◯◯県民ってだけで十把一絡げにして、上から下を見下ろすように田舎者を笑い飛ばすでしょう? 最低の番組。放送倫理機構だったかなんだったか忘れたがさっさと潰せよ、こんな差別助長番組なんかさ。

 本書はそれを逆転させた嫌な小説。群馬県民は上毛かるたを暗誦している、とか何かで見たけど嘘です。あれは自治会の子供会かなんかで出ているとやらされるのが上毛かるたなんだけど、子供会が大嫌いだったので一回も行かなかったから、誰かの家で初めて上毛かるた触って(自宅にはなかったし存在そのものを知らされなかった)、2,3回やったんだが、つまんねーからスーパーファミコンやろうぜ、で終わった。その時のことは覚えている、カービーのスーパーDXだった、カービーの方が1000倍面白かったね。

 あと焼きまんじゅうが出てくるんだろうが食べたことがあるのは1回のみ。家族で試しに買ってみたのだ、まずいねとみんな言ってしばらく冷蔵庫に入っていたが誰も手をつけないので捨てられた。鶏めしやだるま弁当は普通、うまくもまずくもない。

 焼きまんじゅうよりも旅がらすの方をよく使ったし食べたものだ。

 

 で、こういう私が壮絶な拒否反応を示す時って、私自身が変わり者だから、そんな事ないよって思う人がいっぱいいると思う。でもこの、上州弁や上毛かるた焼きまんじゅうは、私の世代(昭和62年生まれ)なら、かなり薄い記憶しかないはず。もっと山の方の沼田とか水上とか玉村とか中之条とか、群馬ってだけで田舎なのにさらに田舎にまで行くと多少は違ってくるのかな。

 とにかく今回の絲山秋子作品は私自身が前橋市で生まれ育ったという点でもうダメなものだった。うーん。どうしてこんなものを書いたんだろう。

 

 明日は競馬をがんばります。