2017 予想 第43回クイーンエリザベスII世カップ(香港GI)Queen Elizabeth II Cup+第24回テレビ東京杯青葉賞(GII)

 まずはクイーンエリザベス2世Cから。

 今年の日本馬はネオリアリズムが参戦。出走頭数は8頭となり、絞っていって、賭金も調整しないといけないから意外に難しいと思う。


 簡単な前走データで見てみよう。香港内外を問わずにグレードや着順を調べる。
・過去10年前走クラス別
前走GI 19頭/30頭
 香港ダービー6頭 香港ゴールドC4頭 他にはドバイが多い。
前走GII 7頭 チェアマンズTが3頭。
前走GIII 4頭 全てプレミアプレート。

 

 さて、問題は着順なのだが、前走が4着以下、馬券対象外だった馬を見ていく。
 2016年3着ブレイジングスピード(チェアマンズT6着)
 2015年1着ブレイジングスピード(プレミアプレート6着)
 2014年2着ミリタリーアタック(ドバイワールドC10着)
 2013年2着カリフォルニアメモリー(香港ゴールドC10着)
 2008年2着バリウス(アルクール賞4着)

 過去10年30頭のうち上記5頭(複数年同一馬もバラで数えて)のみである。例年であれば前走着外馬は軽視、という見方ができる。で、これら5頭の例外馬の戦績を見ていこう。

 2016年のブレイジングスピード(前年のGE2世C勝ち馬、2走前は香港ゴールドC5着。4走前に香港C3着)
 2015年のブレイジングスピード(2走前に香港ゴールドCで3着、他香港GI2勝)
 ミリタリーアタック(2走前で香港ゴールドC1着。13年のQE2世C勝ち馬)
 カリフォルニアメモリー(2走前のスチュワーズC(GI)で3着、香港Cを11年、12年と連覇)
 ※08年2着フランス馬バリウスの戦績が全然ヒットしなくてわからない。アルクール賞は仏GIIの2000m戦。ヒットしないという事はGIでの活躍はさほどなかったか?)

 

 とまあ、こんな具合で、不明だったフランス馬を除けば前走着外だった馬は、2走前にGIで3着以内、あるいは過去の当レース勝ち馬、などとなった。過去の当レースというのも微妙な条件で、現に香港2000mのGIはいくつもあるわけだから、これは二番手にして、一番に考えるのは前走ボケでも2走前にGIで馬券内があった、を注意していけば良かろう。


 消す材料ではなく、軸を選ぶ材料としては前走香港ダービー3着以内馬、次に香港ゴールドC3着以内馬。このどっちかを軸にしたら良い。


 ゲート番ではなく馬番で表記。
◎8パキスタンスター(香港)
 GI勝利こそないが香港ダービー2着、香港クラシックC(GI、芝1800m)2着とメキメキ力をつけている感があるし何よりGI2走して2連対と勢いある。他に香港GI馬、過去のQE2世C勝ち馬などが揃っているため意外と人気しないはずだから、お買い得ではないか?


◯2シークレットウェポン(香港)
 香港Cでおいしい思いをさせてもらった。前走は香港ゴールドCを3着。香港芝2000mで着外だったのは16年香港ゴールドC7着のみ。香港芝2000m(1-1-1-1/4)。
▲1ワーザー(香港)
 世間一般の大本命はこの馬。昨年の覇者で連覇がかかる。軸にしなかったのは前走チェアマンズT(GII芝1600m)が4着だったから。2走前はしっかり香港ゴールドCを勝っており、買わないわけにはいかない。
▲7ディクトン(仏国)
 前走はエドモンブラン賞(仏GIII芝1600m)を2着で休み明け叩いた。ジョッケクルブ賞(仏ダービー)、プール・デッセ・デ・プーラン(仏2000ギニー、日本の皐月賞に相当)を両方3着。マイラーのイメージがするが、2100mのジョッケクルブ賞3着で距離はこなしている。鞍上は懐かしいあのオリビエ・ペリエ

 

△5ネオリアリズム(日本)
 全くわからない。昨年12月の香港マイルはムーアを乗せて9着に惨敗した。マイルCS3着馬だが、日本国内でGIを勝っているわけでもないので、うーん、モレイラマジックで何処までという感じ。
△4ブレイジングスピード(香港)
 上のデータ分析でも馬名が出てきたように、香港の中長距離の常連である。当レースでは15年1着、16年3着。前走をチェアマンズT(GII)で5着に負けるも、2走前の香港ゴールドC2着で買える条件を備えている。

 

買い目。
3連複フォーメーション
8-1,2,7-1,2,4,5,7,8 9点。
オッズが出てから賭金調整。



続いて青葉賞

 かなり前に行く馬が多い。開幕2週目なので逃げ先行脚質は基本的に有利だが、こうまで揃うとせめて逃げより先行、中団待機、差し組を信頼していきたい。1番人気が強いレースである。

 

◎10アドミラブル
 500万特別勝ちのみだが、年明けて3歳になってからの未勝利戦と特にアザレア賞の内容が強すぎる。上がり最速で33.5秒。鞍上も良し。何かあるとすれば左回り初、関東への輸送初。3着以内は固いだろうし無理に逆らえない。

 

◯7マイネルスフェーン
 本命にしようか迷った。未勝利脱出に時間がかかったが、府中2000mで勝ち上がってからはホープフルS2着、京成杯3着。今回の出走馬の中でははっきりした差し追い込みタイプでありハマれば突き抜ける可能性も。
▲9ベストアプローチ
 勝鞍は新馬のみだが京都2歳Sを3着、前走は弥生賞を4着。府中500万のセントポーリア賞では6着に敗れたが上がり最速33.2秒を出している。中団で脚を貯めて直線で何処まで弾けるか。
▲11トリコロールブルー
 これも差しタイプでスプリングSは5着だが、2走前の府中2000mのフリージア賞を勝利。4戦中2勝したのは中京の新馬戦とフリージア賞、左回りは得意そう。

 

△4ポポカテドル
 同配合の全兄にスプリングSを勝ったマウントロブソンがおり、3歳の春までは重賞で買える。
△5ダノンキングダム
 脚質はどうあれ府中2400mのゆりかもめ賞を勝ったのは強み。
△6アドマイヤウイナー
 前走は中京2200mの大寒桜賞1着。2歳時に札幌2歳S3着の実績もあり押さえる。
△12イブキ
 前走の中山2200m水仙賞で距離にめどを立てたわけだがハナに立たなければいけないという馬でもないはず。4番手から進めた新潟2歳Sを3着。仮に内目の枠に入ってしまうと馬場も良いしインを取りに行って逃げられたら逃げたろうが、大外枠なのでスタート後被せる感じで自然と3,4番手辺りになりそうなのは吉と出そう。

 

買い目。
3連複フォーメーション
10-7,9,11-4,5,6,7,9,10,11,12 15点。 多少の賭金調整はする。

 

GOOD LUCK!!