2016 凱旋門賞 現時点での予想 国内馬券発売するので少し考える

 こういう時代になるとはなあ、と思った。知っている人は知りすぎているくらいだと思うが、ヨーロッパ競馬の中でも最高峰のレースの一つである凱旋門賞(実質最高峰、対抗格は英国アスコット競馬場キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)が、国内で馬券を発売する。

 といってもまだ実験状態だろうからJRAのPAT(ネット会員)で販売。私は買える。

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凱旋門賞

日本時間10月2日(日)23:05発走予定 シャンティイ競馬場・芝2400m

1着賞金 285万7000ユーロ(約3億2860万円)

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 で、これが、オッズとかどうするんだろうと思っていた。現地の馬券種は日本とは違うものも含まれる。そしたら国内の馬券種のまま、JRAのもとでオッズをつけるという。それできるのかと思ったけど現地にいくらか金を払えばできるもんかと思った。こういう形で売り出されるとは、と正直ビックリしている。

 

 今年は、日本馬の出走は1頭。皐月賞2着、日本ダービー1着の3歳牡馬マカヒキ

 春の二冠では、私はマカヒキを軸にしていたので非常に良いイメージを持っている。

 しかし、相当な追い込み馬で、国内レースでは皐月賞はほぼシンガリから、ダービーでは意外と前で進めた。中団後方の位置につけて下げなかった川田の名騎乗でダービーをとれたという気がしている。皐月を勝てなかったから、菊花賞をとる意味がほぼないので(エアシャカールはダービーを落としたから菊をとりにいったんだろうが。ちなみに夏はイギリスへ遠征しキングジョージ5着だった、記憶が正しければ)こうやって気軽にフランスへ遠征できる。

 似たような例ではつい最近のキズナも同様だった。

 あれは皐月を回避して京都新聞杯をステップにダービーに集中させたわけだが、その時府中にいて人が多すぎてもう大変だった。発表された人数が14万人だったので、馬鹿かと思ったが、競馬ブームの時は約20万人だったのだから恐れ入る。

 

 書き忘れた、今年はロンシャン競馬場が改修なので、シャンティイ競馬場でやる。コース図を見た限り、シャンティイの方が素直な競馬場だと思った。

 まだ出走馬が確定していない? かな。回避する馬などは除外されてほぼほぼ絞られたと思うが、まあ、まだ出馬表も出ていないし。

 で、この凱旋門賞斤量がおかしい事で有名だ。こういう斤量になる。

 「負担重量 3歳56kg4歳以上59.5kg牝馬1.5kg減

 古馬はお呼びでない、くらいな印象を持ってしまうくらいだ。一番軽くなるのが3歳牝馬で54.5kgマカヒキは56kg。そう、今の所、私が本命、軸にしようと思っているのも欧州競馬でクラシックを戦ってきた3歳牝馬

 応援と、金が絡む馬券では違ってくる。そりゃ日本馬に勝って欲しいとは思うが、JRAのもとでのオッズなのでおいしい配当にはならない。

 

 凱旋門賞にはステップレースとして主にGIIの2レース、古馬用のフォワ賞と3歳馬用のニエル賞がある。キズナと同じく、マカヒキニエル賞に出て、勝った。この勝ち方が微妙でどうしたらいいんだろうと困惑している。

 以下にGCの日本語実況で送るニエル賞の動画(これは権利関連でその内消されるかも知れない)


マカヒキがニエル賞G2を優勝!!

 

 5頭立てだったので前も後ろもないような競馬だったが、マカヒキは外に出して、よいしょ、よいしょ、とズブい感じで伸びてきて最後にもう一つよいしょ、という感じで差して勝った。微妙過ぎる。

 国内でオッズを作ると聞いた瞬間、マカヒキが売れに売れるはずだと確信し、そしてマカヒキが4着以下に沈めばかなりおいしい馬券がとれるぞ、と目論んだのだ。力のある馬ではあるが欧州の深く重い芝は合わないだろうと思っていたからニエル賞を2着でも3着でも負ければいよいよ馬券からは排除できると思ったが、微妙な勝ち方をした。あれじゃあ、わからない。

 頭数の揃う本番、ペースはハイにはならないはずのレースで末脚爆発は無理があるのではないか。位置取り次第、というわけでもないとわかったのがニエル賞の微妙な勝ち方ではないか? まあもうちょっと考えたい。

 

ラクレッソニエール
仏国 牝3 父Le Havre
牝馬クラシック2冠を含む無敗の目下8連勝。
たぶん、軸はこれ。心配になることがあるとすれば距離だ。ディアヌ賞仏オークス)はジョッケクルブ賞仏ダービー)と同じく2100m。1ハロン半がミホノブルボンではないが、ここから未知の世界って奴である。

 

ハーザンド
愛国 牡3 父Sea the Stars
愛国とはアイルランドの事。英愛ダービー馬。アイリッシュチャンピオンSで大敗したが叩きだと思えば。イギリスとアイルランドのダービーを勝ってしまったのだからこれは凄いので、軸は迷う、こっちにするかも。女王陛下やイギリスのすました紳士淑女共が着飾って見に来るのがエプソムダービー英ダービー)なので、ここをアイルランドの馬に勝たれるとイギリスの面目丸つぶれで、まあよくある事なのだけど。

 

マインディング
愛国 牝3 父Galileo
イギリス牝馬二冠。アイリッシュチャンピオンSで3着まで来たが、英愛ダービー馬よりは少し劣るような気がする。ただ英愛の1000ギニーS(日本の桜花賞に相当)を制している。英オークス馬に言うのもなんだが距離不安がある気がしてきた。

 

 今の所こんな感じ。ここにマカヒキを入れるかだが入れるとしても軸にはしない。
 他、穴馬的なのは去年の凱旋門賞3着でジョッケクルブ賞(芝2100mだが仏ダービー)馬のニューベイ
 サンクルー大賞を勝ち、フォワ賞も勝って勢いあるが人気が出てないシルバーウェーヴなど。

 もちろん今の所1番人気らしいポストポンドも入れるが、古馬で牡馬だからやはりヒモに回さざるをえない。ドバイSCドゥラメンテを負かしたとは言っても、あの時のドゥラメンテは外れた蹄鉄を打ち直さない決定がなされての2着だったし、そもそもどれくらい強いんだかわからないまま、宝塚記念で故障して引退してしまった。

 ポストポンドは昨夏のキングジョージの勝ちからここまで負け知らずで前走は英インターナショナルSを勝っている。本格化する前も着外はほとんどなく、舞台がイギリスの何処かなら確勝級なんだろうが(確勝という言葉は辞書にないらしい、漢字変換でも出なかった、とすると競馬用語だったのか)、大陸側のフランスの、斤量の規定が頭オカシイレースなので、本番まで1番人気は保っていないだろう。3番人気以下になっていても不思議じゃない。凱旋門賞はそれくらい特殊だ。

 

 なんだかんだ言ってきたが、その昔はテレビゲームでこういう世界の大レースに出走させて夢見ることしかできなかった90年00年代から、脱してついに海外競馬の馬券が買える。
 悩むのも楽しいと感じる。

 でもその前に神戸新聞杯オールカマーの予想をせねば。