2018 予想 ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)+過去10年前走データ分析(発走08/12 午後11:20)

 歴史あるフランスのマイルGI、ジャック・ル・マロワ賞(Prix Jacques le Marois) を予想する。
 日本馬のジェニアルは直前に回避となって残念だが、ジェニアルの挑戦があったからこそ、フランス最高峰のマイルGIが日本で買える。コースはドーヴィル競馬場で芝1600mの一直線。正直言って、どう買えばよいかわからなかったので、ジャックルマロワ賞過去10年において馬券に絡んだ30頭の前走および戦績のデータを頑張って洗い出した。そのデータを以下に掲載する。


ジャックルマロワ賞 過去10年前走データ分析

1-1前走クラス別頭数
1-2前走GI組 ステップレース別データ


2-1 前走GI組データ分析
1着、2着、3着、4~5着、6着以下
2-2 前走GII組データ分析
2-3 前走GIII組データ分析


3 過去10年30頭の前走データ分析まとめ

 



■1-1前走クラス別頭数
・前走GI組 24頭
・前走GII組 2頭
・前走GIII組 4頭
 前走クラス別成績では、前走GI組が圧倒過去10年30頭のうち、実に24頭がGI組。前走GI組が中心で、特にGI勝ち馬は強い。毎年、必ず、前走GI勝ち馬が馬券に絡んでいる。
 軸にしろ、相手、ヒモにしろ、まずは前走GI組から、という傾向である。

 

■1-2前走GI組 ステップレース別データ
ロートシルト賞(GI)組 6頭
クイーンアンステークス(GI)組 4頭
ジャンプラ賞(GI)組 3頭
サセックスステークス(GI)組 3頭
モーリスドギース賞(GI)組 2頭 モーリスドゲスト賞とも呼称されるが、ここではギースで統一
その他のGI 6頭(イスパーン賞仏2000ギニーエクリプスステークスコロネーションステークスセントジェームズパレスステークス、プリンスオブウェールズ


 最多ステップのロートシルト賞は、ジャックルマロワ賞と同じ舞台であるドーヴィル競馬場直線1600mの牝馬限定GI。2番手のクイーンアンステークスは英国アスコット競馬場の8ハロン(約1600m)で施行される古馬GI。
 他、ジャンプラ賞ドーヴィル競馬場直線1600mで施行される3歳限定GI、サセックスステークスは英国グッドウッド競馬場で施行される3歳以上のマイルGI。モーリスドギース賞ドーヴィル競馬場直線1300mの3歳以上のGI。

 同舞台(ドーヴィル競馬場芝直線1600m)で施行されるGIレース組が、当たり前と言えば当たり前だが相性がよい。あとはイギリスのマイルGI組が意外と相性が良い。

 


■2-1前走GI組データ分析
□前走GI、1着 11頭。
 馬券内に絡んだ11頭の前走GI勝ち馬のうち、レース名と回数は以下の通り。
 ジャンプラ賞(GI)1着馬は3回。ロートシルト賞(GI)1着馬も3回。
 他、1回ずつ。サセックスステークス(GI)勝ち馬、モーリスドギース賞(GI)勝ち馬、コロネーションステークス(GI)勝ち馬。

☆前走GI勝ち馬については文句なしといった様相を呈す。過去10年において、前走GI勝ち馬が毎年必ず1頭は絡んでいる。前走GI勝ち馬を馬券から切るのはかなり勇気がいる行為になる。

 

□前走GI、2着 4頭。
・前走GI 2着組
15年1着エソテリック(牝5)モーリスドギース賞(GI)2着 2走前クイーンアンステークス(GI)2着、過去にGI勝ち鞍あり。
12年1着エクセレブレーション(牡5)クイーンアンステークス(GI)2着 2走前ロッキンジステークス(GI)2着、過去にGI勝ち鞍あり。
11年3着サプレザ(牝6)ロートシルト賞(GI)2着 2走前ファルマスステークス(GI)2着、過去にGI勝ち鞍あり。
10年3着パコボーイ(牡5)クイーンアンステークス(GI)2着 2走前ロッキンジステークス(GI)1着、過去にGI勝ち鞍あり。

☆前走GIで2着するだけあってレベルは高く、全頭とも2走前にGIで連対、過去にGI勝ち鞍がある。

 

□前走GI、3着 4頭。
16年1着リブチェスター(牡3)サセックスステークス(GI)3着 2走前ジャージーステークス(GIII)1着、過去にGII勝ち鞍あり。
14年2着アノダン(牡4)クイーンアンステークス(GI)3着 2走前イスパーン賞(GI)2着、過去にGIII勝ち鞍あり。
08年2着ナタゴラ(牝3)ロートシルト賞(GI)3着 2走前ジョッケクルブ賞仏ダービー、GI)3着、過去に英1000ギニー(GI)勝ち鞍あり
08年3着メジャーカドー(牡4)サセックスステークス(GI)3着 2走前Bet365マイル(GII)1着、過去にGII勝ち鞍あり。

☆前走GIで3着だった馬はちょっとレベルが落ちるか。2走前は重賞(GIII以上)で3着以内に好走しており、また過去に重賞(GIII以上)の勝ち鞍があること。この二つの条件をクリアしていることが望ましい。

 

◇ここまで前走GI、3着以内馬を見たが、前走の好走のみではなく、2走前あるいはさらに過去に重賞勝利の実績があったという共通項が見いだせる。
 このことはつまり、今まで非重賞レースを走り、前走で初めてGIに挑戦し、惜しくも2,3着という馬がいたとして、その馬には過去に重賞を勝った実績がないわけであり、そういった、いわゆる上がり馬というか、実績不足の前走GI好走馬はデータから見ると、厳しいと言わざるをえない。換言すれば、例え前走で大敗していても、実績があるなら拾えるレース、という傾向が浮かび上がってくる。


□前走GI、4着~5着(掲示板内組) 3頭。
16年3着エルヴェディヤ(牝4)クイーンアンステークス(GI)5着 2走前ミュゲ賞(GII)2着、過去にGI勝ち鞍あり。
14年3着オリンピックグローリー(牡4)イスパーン賞(GI)4着 2走前ロッキンジステークス(GI)1着、過去にGI勝ち鞍あり。
12年2着シティスケープ(牡6)エクリプスステークス(GI)4着 2走前チャンピオンズマイル(GI)10着、過去にGI勝ち鞍あり。

 

□前走GI、6着以下(掲示板外組) 3頭。
13年2着オリンピックグローリー(牡3)仏2000ギニー(GI)11着 2走前グリーナムステークス(GIII)1着、過去にGI勝ち鞍あり。
10年1着マクフィ(牡3)セントジェームズパレスステークス(GI)7着 2走前英2000ギニー(GI)1着、過去にGI勝ち鞍あり。
09年3着バーチャル(牡4)プリンスオブウェールズ(GI)6着 2走前ロッキンジステークス(GI)1着、過去にGI勝ち鞍あり。

☆前走GIでも4,5着の掲示板内組と6着以下の掲示板外、特に11着の大敗もあるだけに分けて分析したが、あまり意味はないというか4着以下で一つにくくれそうだ。
 馬券に絡んだ前走GIで4着以下の馬はみな、過去にGIを勝っていること、これが共通項として抽出できる。もともと強い馬(GI馬)が、たまたま前走を凡走した、というパターンかと思われる。

 

■2-2前走GII組、2頭。
15年3着ワイルドチーフ(牡4)マイレントロフィー(GII)1着 2走前ベルトランデュブルイユ賞(GIII)4着、過去にジョッケクルブ賞仏ダービー、GI)4着あり
09年2着アクラーム(牡4)サマーマイルステークス(GII)1着 2走前クイーンアンステークス(GI)3着、過去にGII勝ち鞍あり。

☆前走GII組で馬券に絡んだ馬は少なく、わずか2頭。2頭とも勝って臨んでいる。
対象が2頭だけなので幅を持たせるとしても、せめて3着以内の着順が欲しいところ。また2頭には過去にGIレースで5着以内の実績があった点も見逃せない。

 

■2-3前走GIII組、4頭
17年1着アルワケール(牡3)メシドール賞(GIII)2着 2走前英2000ギニー(GI)3着、過去にGIII勝ち鞍あり。
17年2着インズオブコート(牡3)ポルトマイヨー賞(GIII)1着 2走前パレロワイヤル賞(GIII)1着、過去にGIII勝ち鞍あり(GIII連勝中だった)。
16年2着ヴァダモス(牡5)メシドール賞(GIII)1着 2走前イスパーン賞(GI)4着過去にGII勝ち鞍あり。
13年3着アンテロ(牡3)メシドール賞(GIII)1着 2走前ジョッケクルブ賞仏ダービー、GI)1着つまりフランスダービー馬、過去にGI勝ち鞍あり。

GIIIまで格を落としたからには最低でも連対していてほしいものだ。また、過去に重賞(GIII以上)の勝ち鞍があったことも忘れてはならない。

 


■3 過去10年30頭の前走データ分析まとめ

×切りデータ
前走GIで2着だった馬は、2走前でもGIで連対し、かつ過去にGI勝ち鞍があることが求められる。二つの条件に当てはまらない馬は消し。


前走GIで3着だった馬は、2走前に重賞(GIII以上)で3着以内、かつ過去に重賞(GIII以上)勝ち鞍があることが求められる。二つの条件に当てはまらない馬は消し。


前走GIでも、2着以下で、かつ前走が初GIおよび初重賞だった馬は馬券に絡んだことがないので、消し。


前走GIで4着以下だった馬は、過去にGI勝ち鞍があること。ないなら消し。


前走GIIだった馬はせめて3着以内(勝ち馬以外来ていない)、かつ過去にGIで掲示板内(5着以内)の実績があることが求められる。二つの条件に当てはまらないなら消し。


・前走GIIIだった馬は連対していること、かつ過去に重賞(GIII以上)の勝ち鞍があることが求められる。二つの条件に当てはまらない馬は消し。

 

◎買いデータ
・前走クラス別ではGI組が24頭とGII組、GIII組を圧倒。


同舞台であるドーヴィル競馬場芝直線のGIレース英国のマイルGIレースがこのレースに相性がよい。


毎年、前走GIを勝った馬が1頭は絶対に馬券に絡んでいる軸馬は前走GI勝ち馬からをおすすめ。


相性がよい(過去10年間で複数回勝ち馬が馬券に絡んでいる)レースはロートシルト賞(GI)、クイーンアンステークス(GI)、ジャンプラ賞(GI)、サセックスステークス(GI)、モーリスドギース賞(GI)。


 予想 

3連複フォーメーションを想定 ※ゲート番ではなく、馬番を表示。

1列目
◎10アルファセントーリ
 データ分析の買いデータに合う(相性のよいイギリス競馬のマイルGIを連勝)し、切り材料を全てクリア。できればドーヴィルで走った経験があった方が心強かったと言えばそうなのだが、アイルランド1000ギニー(日本では桜花賞に相当)からマイルGI3連勝は、まあ、凄い。特に近2走は2着馬を6馬身、4馬身離しての勝利だからバケモノ級だ。馬券外に飛ぶイメージが全く湧かない。3歳牝馬なので斤量も軽い。これ以上言葉を費やす必要はないだろう、不動の軸馬である。

 

2列目
◯11ウィズユー
 開催国フランス調教馬がよく好走するので、本命以外はなるべくフランス調教馬を選びたい。ウィズユーは本命馬と同じく3歳牝馬なので斤量が軽い。加えて前走は同舞台ドーヴィル1600のGIを2着に3馬身離して快勝。ロートシルト賞組は過去10年で6頭が馬券に絡む、最多かつ最良のステップレースだ。おまけに過去に同舞台のGIIIまで勝っており適性は抜群。2000mのGIで2着、仏オークスでも5着と中距離でも好走できるスタミナもよい。強すぎるアイルランドの絶対女王を迎え撃てる馬はこの馬くらいでは。
▲7インテロジャント
 フランス調教馬の3歳牡馬。同舞台ドーヴィル1600のGIを勝利。前走ジャンプラ賞組は過去10年で3頭絡んでおり相性がよい。前走GI勝ち馬のデータに限定すれば、ロートシルト賞の勝ち馬3頭と並んでトップの数字。好走必至である。この馬も仏ダービーで4着とマイル以上でも様になるレースができている点が隠れた強調材料ではないか。牡馬で筆頭はこの馬と思う。
☆4アクシデンタルエージェント
 古馬牡馬で斤量59.5kgと過酷ではあるが、古馬勢で一番はこの馬だという確信がある。前走の英国マイルGIをきちんと勝ったことがまず一つ。実績不足な点は否めないので、2,3着なら切っただろう。そして勝ったレースがクイーンアンステークス、これは最多ステップのロートシルト賞の過去10年6頭に次いで二位の、過去10年4頭だ。前走は大穴で勝ったレース、まだフロック視されている感があり、今こそが買い時。

 

3列目
△2レコレトス
 前走GI着外でも2走前にイスパーン賞(GI)を快勝。戦績を見るに中距離が得意そうだが、マイル戦はミュゲ賞(GII)を勝っており、適性外というわけではない。おさえ。
△1ヌールアルアワ
 前走はGIIIだがきちんと勝ちきっており、よくわからないがカタールダービーでGI制覇、ドイツのマイルGIII勝ち鞍ありなど、2,3着なら通用してよいと言える馬。複穴かな。
△9ローマナイズド
 前走はGI着外も、2走前にアイルランド2000ギニー(日本では皐月賞に相当)を勝っておりデータ面ではクリア。強調材料ははっきり言ってないのだが、切る理由も見当たらなかったのでおさえ。

 

買い目 3連複フォーメーション
10―4,7,11―1,2,4,7,9,11 の12点。


La fortune!!

 

2018 予想 第20回小倉サマージャンプ(J・GIII) 7/28(土)第8レース

 夏の小倉競馬開催における最初の重賞、小倉サマージャンプを予想する。小倉の障害コースについては、特筆すべき点はあまりない。先行馬が有利だが、それはどこの障害コースでも同じだ。といって、後方勢が全部ダメかというとそうではなくて、これは平地を含む小回りの競馬場全般に言えることだが、終盤に位置を押し上げて、自分から動ける馬なら3着以内はじゅうぶんにある。
 アップトゥデイトがどういう競馬をするか、といったレースで、実際、抜けた存在であるし、オッズが低かろうがこの馬に逆らうのは無謀だろう。けれども新興勢力が粒ぞろいなので、小波乱くらいはあるかもしれない。

 

◎5アップトゥデイト
 このメンツならば楽勝だ、と言いたいところだが、この馬、意外と勝ちを取りこぼす。相手がオジュウチョウサンだったからでしょう、というとそれだけでもない。たとえば昨夏の小倉サマージャンプではソロルにハナ差及ばず2着だった。昨春の中山グランドジャンプでは、まあオジュウチョウサンに先着できなかったのはしようがないとして、2着サンレイデュークに8馬身離された3着だった。
 つまり、軸馬としては最適だが、1着固定で買うには若干勇気がいる馬だということだ。休み明け、別定とはいえ出走馬トップの斤量62kg、鞍上の変更など、不安要素はある。
 2015年の小倉サマージャンプ勝ち馬なので、小倉の障害コースは得意にしているくらいだと思うが、勝ちきれなかったことを想定した馬券の組み合わせを考えたい。
 
◯10マイネルフィエス
 本レース出走馬のうち、障害重賞勝ち馬はアップトゥデイトとこの馬(17年京都ジャンプS1着)のみである。おまけに小倉サマージャンプは今年で3年連続出走で、過去2回はどちらとも3着に食い込んでいる。前走は東京ジャンプSを2着。順調さがうかがえる。道中控える競馬をするので善戦マンの印象が強いのだが、実績No.2であることを評価して対抗。

 


△2ヨカグラ
 対抗にしようか迷った馬。前走の障害OP(阪神)の勝ちっぷりがすごい、5馬身つけた圧勝。あとはレースに集中できるかどうかで、勝ってもおかしくないと思っている。

△3ダンツキャンサー
 障害に転向後は複勝率100%。平地では1600万下勝ち、16年の安土城S2着、クイーンS(GIII)3着があった。牝馬なので58kgで走れることもプラス材料。障害OPも勝っていることだし、平地の成績も加味しておさえ。

△6アグリッパーバイオ
 障害レース初出走の前走、障害未勝利戦が強い勝ち方。障害レースの適性はかなりあると思わされた。おさえ。 

△8マイネルプロンプト
 障害重賞はこれが初出走。近走、やや不振も障害OPは2勝で侮れないが、アタマはないかなあ。勝ちを捨てた2,3着拾いを警戒。

△11タマモワカサマ
 障害に転向後は、(2-1-0-1/4)で着外は一度きり。五ヶ月半の休み明けは少々気になるものの、堅実さに期待してこれもおさえ。

 

買い目 3連単軸2頭流し、相手5頭のマルチ、30点。
5,10→2,3,6,8,11
グッドラック!!
 

2018 予想+データ 農林水産大臣賞典 第22回スパーキングレディーカップ(Jpn3)(ホクトベガメモリアル)川崎競馬

 気が向いたので、07/05(木)川崎競馬場ダート1600mで行われる牝馬限定の交流重賞スパーキングレディーカップを予想してみた。
 川崎競馬場のコースの特徴といえば、めちゃくちゃキツイ急カーブ。1600mだと、コーナーに入るまでに400m距離があるので多少緩和されるものの、やはり内枠、インコースを走れた馬が有利となる。
 まあ、普段から南関競馬をやっているわけではないので、コース傾向などなど、私の知識も微妙だから置いといて。JRAと地方の交流重賞はえてしてJRA勢が圧倒してしまう。それはスパーキングレディーカップでも同じなのだが、意外と馬券圏内(3着以内)に地方所属馬が絡んできているのだ。 

 

 というわけで過去10年過去11年(イージーミスをいまさら発見したが母数は多い方が良いと思うのでこのままで)地方所属馬の好走データを調べてみた。


スパーキングレディーカップ 過去10年(過去11年) 馬券圏内に来た地方所属馬のデータ

2017 2着ララベル マリーンC(Jpn3)2着
2016 2着ブルーチッパー マリーンC(Jpn3)2着、クイーン賞(Jpn3)3着
2015 JRA勢独占
2014 3着マイネエレーナ(特に実績なし)
2013 JRA勢独占
2012 2着クラーベセクレタ マリーンC(Jpn3)2着、クイーン賞(Jpn3)1着
2011 JRA勢独占
2010 JRA勢独占
2009 JRA勢独占
2008 1着トーセンジョウオー マリーンC(Jpn3)1着、エンプレス杯(Jpn2)1着
2007 2着レイナワルツ エンプレス杯(G2)3着、白山大賞典(G3)3着 
2007 3着クリムゾンルージュ マリーンC(Jpn3)2着、TCK女王杯(Jpn3)3着 


 

 1,2,3着をJRA勢が独占した年は、2015、2013、2011、2010、2009。他の年は必ず1頭は地方所属馬が馬券に絡んでいる。共通項として浮かび上がってくるのは、他の交流重賞で馬券圏内に入った実績である。2014年の3着マイネエレーナはどう調べても好走要因がわからないので100%のデータにはならなかったけども、合計7頭のうち1頭なので例外ということで。

 

 今年出走する地方所属馬で、過去に交流重賞で好走した経験を持つ馬。
 1番ブランシェクール(2018 TCK女王盃2着)
 7番ラインハート(2018 TCK女王盃3着、2017 クイーン賞3着 JBCレディクラシック3着)
 上の2頭をヒモで抑えておくと、交流重賞にしては良い配当の馬券を当てられるかもしれない。

 

 予想
◎8ワンミリオンス
 昨年のエンプレス杯を勝って以降、5着前後が続いているが今年のJRA勢はどの馬も順調とは言えない、いわば本命不在のレース。とすれば、近2走で栗東S(OP)6着やアハルテケS(OP)5着のこの馬が軸向きに思える。牝馬であることを思えば、中央のオープン特別で6着、5着は買える成績と言えるはずだ。

 

◯3リエンテソーロ
 2016年の全日本2歳優駿(同舞台の川崎マイル)勝ち馬。芝のNHKマイルCでも2着したけども、以降は不振。2017年にユニコーンS(東京ダート)、テレ玉オーバルスプリント(浦和)と、ダートに戻しても走っていないので早熟馬で、もう枯れた可能性があるが、かつて強い勝ち方をした川崎ならば復活もあると見て対抗に。
▲12オウケンビリーヴ
 JRA勢で馬柱が一番キレイなのはこの馬。鞍上ルメールである点も好材料。1200しか使っていないが、交流重賞ならば400m延長でも何とかなりそう。というのも、ダートに転向してから着外は9戦中、3回しかない。
☆ラビットラン
 ローズS1着、秋華賞4着なので芝馬なのだろうが、デビュー当初はダートを使っていた。新馬戦で1着、500万下で2着の成績。ダートが苦手というわけではないだろう。大きく崩れたというか、二桁着順は前走のヴィクトリアマイルだけでなので、そこまで不振というほどではない。交流重賞ならやれてよいのでは。

 

△1ブランシェクール
 上のデータで示した通り。おさえる。
△7ラインハート
 同上。

 

買い目はオッズが出てからにしたいけど3連複の1頭軸で流して10点を、金額調整する感じで。
グッドラック!!

2018 予想 第20回東京ジャンプステークス(J・GIII)

 荒れる障害重賞、東京ジャンプステークスを予想する。何で荒れるかというと、障害レースは基本的には先行馬圧倒的有利なのだけど、東京障害コースだとそうはいかないから。
 ハードル障害が一つあるものの、直線は463mある。差しがバシバシ届くのだ。
 そして、今年の出走馬は逃げ馬が多い。先頭集団にとりついていくような馬より、やや控える馬、差し馬を貪欲に狙っていきたい。

 

◎6ジャズファンク
 今春に障害入りしてから2戦して1勝2着1回の連対率100%で、前走も昇級初戦であることを全く苦にしない走り。
 その前走だが、4番手前後で競馬を進め、直線に入って追い上げるも惜しくも2着。ほぼ勝ちに等しい内容だったし、何よりその前走は東京障害コースだった。3,4番手に控えてくれる脚質もよい。特に今回は逃げ馬が多くペースが流れると思うので、道中じっくり構えられるこの馬が有利ではないか。
 むろん、他にも控える脚質の馬はいるのだが、障害入りしてまだ底を見せていない点に魅力を感じる。

 

◯9シンキングダンサー
 軸にしようか大変迷った馬。前走の中山グランドジャンプの危なっかしい飛越を見ているとちょっと不安になってしまった。とはいえ、昨年の東京ジャンプステークス覇者で、オープン特別の秋陽ジャンプS(東京3110m)も勝っており、東京障害コースでは2勝とこの舞台との相性は抜群で、中団に構える脚質も非常に良い。
 飛越にミスがなければ、勝ちきっても不思議ではない。
▲8アスターサムソン
 前走の京都ハイジャンプでは本命にしてお世話になったけど、その前走は前に行く馬がほとんどいない、という状況があった。今回では様相ががらりと変わっている。よって引き続き本命、とはできないのだけど、しかし思った以上に強い勝ち方をしたので単穴評価で。粘り込みの3着以内、十分に有り得るだろう。

 

△1マイネルフェスタ
 障害重賞ウィナーでかつ、前年の当レース4着。戦績を見ると、どうも東京障害コースを得意にしているとは見えないのだが、脚質的にはこちらの狙いと合っているのでおさえる。
△3サーストンコンラルド
 前走の昇級初戦は5着に終わったものの、2走前の障害未勝利戦の勝ち方がすごい。7番手からまくって大差勝ち。実績面で見劣りするが、侮れない。
△4ミュートエアー
 3走前に春麗ジャンプS(東京3100m)で3着がある。近2走も番手競馬なのであって、どうしてもハナにという馬ではない。道中、無理して位置をとるのではなく、それこそ3走前のようにじっくり構えてくれれば。
△11タマモプラネット
 実績馬。東京ハイジャンプ3着がある。安定感があり、相手なりに走る馬だし、先行勢ではアスターサムソンと互角か、それ以上の能力は持っているだろう。そのアスターサムソンと同じく、逃げ残りを警戒して、おさえ。

 

 さて、買い目だけど、普段の障害重賞ならフォーメーションを組んででも、少数点におさえてきたけど、このレースの場合、荒れるので、広めに網を放りたい。

 

買い目 3連複軸1頭流し 
6―1,3,4,8,9,11 15点

グッドラック!!

2018 予想 第23回ユニコーンステークス(GIII)

 府中ダート1600m、3歳限定のユニコーンSを予想する。
 雨がどれほど降るのか、そして馬場が渋って傾向がどうなるのかがわからないのだけど、先週も差しが決まらないことはなかったし、水が浮くような不良馬場まではいかないだろうから、まあ、普通に予想しようかな、と。
 それなりに逃げ馬がいるので少なくともスローペースにはならないはずだ。狙い目は好位や中団、あるいはやや後方の馬だと思っている。ということで脚質逃げ、あるいは前走や前々走を2番手以内で進めていたような馬は軽視。

 

◎14ルヴァンスレーヴ
 ダートのデムーロって、ちょっと不安になるのだけど、馬が強いし、3着以内は外さないだろうと判断。府中ダートマイルはプラタナス賞で経験済みで且つ圧勝しているし、なんと言っても全日本2歳優駿を勝った唯一のGI馬だし。
 脚質的にも多少の自在性がある。先頭集団の後ろ、または後方からでもいける。操縦性の良さもこの馬の魅力の一つだろう。前走こそ2着で連勝は途絶えたが、年明け初戦の叩きとしては優秀な結果。実績を素直に評価して軸。

 

△2タイセイアベニール
 不人気? なのかな。前々走まで芝で走っていて、距離も1200mが主だったから短距離馬と思われて嫌われているのか。前走、初ダートだった端午Sでは上がり3ハロン2位の末脚で2着なのだし、ヒモに入れておくと面白そう。
△3プロスパラスデイズ
 前走は500万条件とはいえ、同舞台で3馬身半つけた圧勝劇だった。強いでしょ、この馬。いや、強いって、マジで。穴馬として結構、期待している。
△5グレートタイム
 面倒くさくてちゃんと印をつけていないが、つけるとすればこの馬が対抗。(2-3-0-1)という戦績で連対率は83%と、非常に安定感ある馬。唯一馬券外だったのが同舞台のヒヤシンスSなのだけど4着なら悲観するほどではない。展開も味方しそうだ。
△7グリム
 ここと同舞台の青竜S組はユニコーンSと相性が良いから入れた。ただハナ争いするくらい前に行ってしまうと直線迎えてお釣りがないと思うので、青竜Sの時のように4番手前後に控えてくれれば。
△8ハーベストムーン
 逃げ馬で入れるとしたらこの馬しかいない。あとはいらんでしょう。5戦して着外が一度もないのだから、おさえておかないと怖い。
△10バイラ
 端午Sを強い内容で差し切り勝ち。有力馬の一頭だ。外せない。

 

買い目 3連複軸1頭流し
14―2,3,5,7,8,10 15点

グッドラック!!

2018 予想 第71回鳴尾記念(GIII)

 阪神、芝内回り2000mで行われる鳴尾記念を予想する。
 開幕週であること、外回りではなく内回りであること、この二点に注意したい。つまるところ、先行有利ということだ。ただ、とにかく前に行けばよいとか、逃げればよいというわけでもない。道中、4,5,6番手辺りに控えて、好位差しできる馬がベスト。

 

◎2トリオンフ
 脚質的に前に行き過ぎず、後ろに控えすぎず、ちょうどよい位置取りから攻めてくれる。小倉大賞典を勝った時のような競馬をしてくれれば突き抜けるだろう。新潟大賞典は4着だったがタイム差は0.2秒でしかない。大阪杯が8着だったように、まだGIでは怪しいが、GIIIなら勝ち負けできるはずだ。

 

△5トリコールブール
 重賞の好走歴こそないものの、前走の大阪城Sの勝ち方、上がりの33.3秒は凄いものだ。無視できず。
△6マルターズアポジー
 いくら前有利といってもさすがに逃げは垂れてしまうのがオチだが、昨年のステイインシアトルのようなこともある。何よりこの脚質で重賞3勝しているので、怖いし、おさえる。
△7ナスノカイセ
 前走、新潟大賞典3着の際は道中3番手とかなり前目につけた競馬だった。今まではどちらかと言えば差しだったが、前走のような先行策をとってくれると面白い存在になる。前走をフロック視されているきらいがあるし、狙い目だろう。
△9タツゴウゲキ
 昨夏に、重賞2連勝したように能力があるのは分かっている。先行する脚質にも魅力を感じる。9ヶ月の休み明けを嫌ってヒモにまわしたが、勝ってしまってもおかしくはないと思っている。
△11サトノノブレス
 2016年の鳴尾記念覇者。8歳馬だが、今年の金鯱賞も2着と、衰えを感じさせない。脚質も中団から攻めるタイプ。おさえる。

 

買い目 3連複軸1頭流し
2―5,6,7,9,11 10点
グッドラック!!

2018 予想 第25回平安ステークス(GIII)

 京都ダート1900mの平安Sを予想する。1800mでもそうだけど、下位クラスなら圧倒的に逃げ先行が有利なコースだ。ただ、ダートレースの常として、クラスが上がるごとに差しも届きやすくなる、というより後方脚質でも結果を残せる馬が出走してくる、というのが実情か。
 京都ダート1900mもそのような傾向で、オープンクラスなら先行と差しは互角。さすがに追い込みは厳しいし、逃げもなんだかんだで決まらない。狙うなら、ちょっと控えて3,4番手くらいで進める先行馬か、中団で進める差し馬を中心に。
 今回の平安Sでは、前に行く馬が揃った感がある。だからといって前崩れになるとは言わないが、着拾いのような感覚で馬券内に食い込む後方勢には注意したい。

 

◎6グレイトパール
 久々の復帰戦だった前走アンタレスSを勝ちきった。前年の平安S勝ち馬である。文句なしだろう。中団のやや後ろに控えて、勝負どころで進出できる脚質も魅力。どんな展開にも対応できると思われる。

 

△1ミツバ
 好ステップレースであるアンタレスS2着なので買う。この馬もマクリができるタイプなので、本命馬に比べるとやや信頼感は落ちるものの、最近の調子もよく、おさえておかないと怖い。
△5テイエムジンソク
 流し馬券にするので印に差をつけなかっただけで、対抗なら断然、この馬。フェブラリーSでは惨敗したが、マイルの距離が合わなかった、関東初めて、もちろん府中も初めてだった。なので、前走は目をつぶろう。京都1800にはなるが、昨年のみやこSのように圧勝する可能性だってあるのだから。
△9サンライズソア
 切るかどうか迷った馬。ブリリアントSは、まあ出負けしたのが全てで、途中で競馬をやめていたのかもしれないがオープン特別14着はひどい。しかし前走を度外視すれば買えなくもない。
△10クインズサターン
 注意したい追い込み馬。総武S、マーチSアンタレスSと後方から進めて、速い上がりを繰り出して3着、2着、3着。馬券内食い込みありうる。
△13ナムラアラシ
 これも注意したい追い込み馬。前走のアンタレスSの負け方はいただけないが、不良馬場が合わなかったか。同舞台のオープン特別、アルデバランSを差し切っていて、上位着順が狙える馬と思う。
△14クイーンマンボ
 何頭か牝馬が出走しているが、中央の混合ダート重賞での牝馬の扱いは難しい。関東オークスなど、ダート長距離に適性がありそうなこと、昨年のことになるが混合の兵庫CSで3着している実績から、一応おさえておく。

 

買い目 3連複軸1頭流し
6―1,5,9,10,13,14 15点
グッドラック!!