2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2019 『青が破れる』 町屋良平 (河出書房新社) 感想

青が破れる 著者 : 町屋良平 河出書房新社 発売日 : 2016-11-11 ブクログでレビューを見る» 2016年度文藝賞受賞作。2016年度三島由紀夫賞候補作。単行本化に際して、表題作の他に『脱皮ボーイ』『読書』の小品二篇を併録。 町屋良平の名は、いわゆる純文学五…

2019 『小説のナラトロジー ―主題と変奏 (SEKAISHISO SEMINAR)』 (世界思想社) 感想

小説のナラトロジー―主題と変奏 (SEKAISHISO SEMINAR) 著者 : 世界思想社 発売日 : 2003-01 ブクログでレビューを見る» 一般に『ナラトロジー(narratology)』は日本では『物語論』という名称で紹介された文学理論の一つであるが、字面からストーリー論のよ…

2019 予想 第21回東京ジャンプステークス(J・GIII)+ちょっとだけデータ分析

春の東京開催、最後の重賞である荒れるレース、東京ジャンプステークスを予想する。 舞台は東京障害コースの直線が芝の3110メートルで、最後の直線には9号障害(最終の障害)が設置されてはいるものの、463メートルあるので他の競馬場の障害コースに比べて断…

2019 予想 第24回ユニコーンステークス(GIII)

東京競馬場ダート1600mで行われる三歳限定牡牝混合のユニコーンステークスを予想する。 土日の天気がたいへん怪しく、特に土曜は雨となるだろうが日曜には回復するらしいのでそこまで気にしなくてもいいかな、と。 雨よりも展開とペースの方が気になる。芝馬…

2019 予想 第151回ベルモントステークス(米GI)

日本馬マスターフェンサーの参戦によって、二年ぶりに日本国内でも馬券が発売されるアメリカ競馬三冠の最終レース、ベルモントステークスを予想する。 実は当ブログで二年前の2017年、エピカリスが出走(取消はしたが馬券は発売)した際に、データ分析を行っ…

2019 『死んでいない者』 滝口悠生 (文藝春秋) 感想

死んでいない者 著者 : 滝口悠生 文藝春秋 発売日 : 2016-01-28 ブクログでレビューを見る» 2015年度下半期芥川賞受賞作。 滝口悠生は大雑把に言えば2010年代に擡頭してきた〈語り〉の技巧に意識的な作家群の一人として括ることができる存在であって、本作も…