読書と競馬

競馬は文学である

2017 予想 第19回京都ジャンプステークス(J・GIII)+第52回デイリー杯2歳ステークス

 土曜、京都は重賞二つ。障害重賞、京都ジャンプSと2歳戦のデイリー杯2歳S。降雨がどの程度のものかわからないが極端な馬場にはならないだろうと想定。

 

京都ジャンプステークス 

 まずは京都ジャンプSから。前に行った馬が有利、というか直線が250mしかないので最後のコーナーで先頭に並ぶくらいの位置にいなければ厳しいということだ。道中マクるなりなんなりできる馬なら差し馬であっても通用する。
 今回は重賞勝ち馬がいないので、人気は分散すると思われる。的中できればそれなりの配当が返ってきそうだ。

 

◎1スズカプレスト
 2番手から、控えても中団にはいる馬。今回は3,4番手辺りか。ポジションはとれる馬と思われる。実績では京都ハイジャンプで3着がある。前走の勝ち方がよい。引っ張っていく逃げ馬がいる中、追走組がバテた所で位置取り上げていけば勝てるだろうし、そういう競馬ができる馬だ。

 

△4テイエムオペラドン
 京都ハイジャンプを2着。この馬もやや控え気味の先行スタイル。前走東京ハイジャンプは叩きと見れば。
△8マイネルフィエス
 積極策をとるにせよ、あるいはいつも通り後方に控えるにせよ、勝つには何か足りない馬だが、重賞好走経験は豊富。今回のメンツなら連もじゅうぶんあり得る。
△11ステージジャンプ
 重賞初出走の馬だが前走障害OPは強かった。終始3番手から抜け出して4馬身差つけた。先行する脚質もよい。穴人気しそうだがそれでもおさえる。

 

買い目 馬連流し
1-4,8,11 3点 オッズを見て金額調整。



デイリー杯2歳ステークス

 ここはもう順当に決まるのではないか。アタマは決まっているのでヒモが抜けないように、4点にした。

 

◎2フロンティア

 

△3ジャンダルム
△4メガリージョン
△5ケイアイノーテック
△8カツジ

 

買い目 馬連流し
2-3,4,5,8 4点 オッズを見て金額調整。

GOOD LUCK!!

 

2017 予想 第22回東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(GIII)

 府中のダートマイルということで、後方勢に目が行く。ある程度先行する馬が揃っているのでペースが極端に遅くなることはないだろう。むろん、先行が全部潰れるわけではないだろうが、どうしても軸にはしがたい。また、かつて注目されていた素質馬、GI実績馬が成績を落とした状態で参戦している。それらの馬からどれを切ってどれを入れるかが案外、明暗を分けるかもしれない。

 

◎6サンライズノヴァ
 三歳馬なのも良いし、別定で56kgで出られるのも良い。また前走勝ち馬もデータでは良しとされている。府中ダートマイルは、4馬身差という圧倒的な力を見せつけたユニコーンSと同舞台。上がりも早く、枠もまあまあで内過ぎない点は良かったろう。ジャパンダートダービーの敗戦は距離の問題にしてしまえばよい。東京ダート3戦3勝。

 

◯13インカンテーション
 かつてGI戦線で注目されてきた馬。一旦は枯れたと思いきや、今年春先のマーチSから徐々に復調してきた。かしわ記念では2着。7歳馬だけに軸は見送ったが馬券内の可能性十分。先行馬だが、他に行く馬がいるので、やや控えて3,4番手だろうし、魅力ある。
▲16カフジテイク
 昨年の当レース3着馬。シンガリから末脚一閃が決まるかどうかだけである。ということで突き抜けるよりか、惜敗の2,3着のイメージでこの印にした。展開は向きそうだから勝っても不思議ではない。
△9サンライズソア
 場合によってはハナに立つか。今年は芝の若葉Sを除けばダート戦全部馬券内という堅実さ。ただ詰めが甘いのか、青竜S以外勝てていない。ユニコーンS3着、ジャパンダートダービー2着、他、古馬に混じったオープン特別3着2回と好走は続けている。おさえる。
△12ベストウォーリア
 この馬が一番わからない。今冬のフェブラリーSまでは確実にトップクラスだったはずで2着。その後が、うーん。得意の盛岡、マイルチャンピオンシップ南部杯の負け方、さきたま杯牝馬ホワイトフーガに封じられるなどピークを過ぎた感がある。
△14モーニン
 変わってこの馬はインカンテーションと同じく、今春から復調してきた感あり。去年のフェブラリーS勝ち馬。見限れない。
穴1クインズサターン
 重賞は昨年のユニコーンS以来だが、休み明けの前走準オープンの勝ち方はめっぽう強かった。13番手から進めて上がり最速で3馬身差圧勝。展開は向くはずだし、メンツが揃った事もあって軽視されている、狙い目だ。

 

買い目
3連複1頭軸流し
6-1,9,12,13,14,16 15点。
GOOD LUCK!!

2017 予想 第53回京王杯2歳ステークス(GII)+第8回みやこステークス(GIII)

 三日間開催は楽しい。で、土曜重賞やダート重賞、障害重賞に光を当てようのスタンスでやっているので、京王杯2歳SみやこSを予想する。

 

 京王杯2歳S

 少頭数11頭でもある事から、ハイペースはありえない。位置取りは好位が良いのだがこの際問わない。ヨーイドンになりそうなので、切れる脚、終い3ハロンで良いタイムを持っている馬を重視。

 

◎9エイトシャイデン
 同配合(ディープインパクト×ルシュクル)の全姉にブランボヌール函館2歳SキーンランドC勝ち、阪神JF3着など)がいる短距離馬の良血。新馬戦勝ちの1勝馬でまだ実力はわからない。が、舞台が坂のない平坦な新潟だったにせよ、稍重で出した上がり3ハロン33.6秒は驚異的だ。キレキレの脚を評価。


◯1タワーオブロンドン
 まあ普通に考えればこの馬から入るのが妥当だろうと思う。勝ち方も派手であるし。ただ上がりのタイムは大した事ない。ききょうSのあった阪神ではその日の古馬1000万下で33.6秒の脚を繰り出している馬が勝っているように、35.2秒じゃ不満である。鞍上を見ると無視はできないが。
▲5タイセイプライド
 これもまあ、鞍上が魅力的だし勝ち方も派手であった。ただし上がりのタイムがね。中京、新潟で35秒前後だとちょっと。
△2トーセンアンバー
 牝馬限定の500万下特別で勝ちきれないのがマイナス材料だがこの馬、中山芝で上がり34.0秒を繰り出してきた。東京芝の未勝利で33.0秒をマーク。侮れない。
△6カシアス
 函館2歳Sを勝っているのだから当然おさえる。
△8アサクサゲンキ
 恐らくハナを切る事になる。府中で逃げるのは楽じゃないが小倉2歳Sを勝っているからおさえる。
穴10ピースユニヴァース
 単純に上がりだけ見て。前走未勝利と言っても繰り出した上がりは33.6秒。

 

買い目 3連複1頭軸流し
9-1,2,5,6,8,10 15点。




みやこステークス

 京都ダート1800mは、そりゃあダートなので先行が正攻法だが古馬の重賞ともなると様相は異なる。差し脚に自信がある馬が決勝線手前で交わしていく光景をよく見るものだ。今回は先行馬がまあまあ揃っているので前目は厳しい事になりそう。
 また大外、特に8枠は死に枠になっている。という事でここは後方勢をあえて狙ってみたい。

 

◎12キングズガード
 枠は可もなく不可もなし。前走マイルチャンピオンシップ南部杯3着。1400をずっと使ってきた馬だがマイルでもそれなりの成績を残してきた。遡れば1800mの好走もあったわけで。堅実に上がりをまとめてくる馬。距離不安で嫌われるだろうからこそ、狙ってみたい。展開さえ味方すればこの馬が浮上してくる。

 

◯16テイエムジンソク
 2017年は着外がない、という超堅実派。重賞でも通用する事がわかったのが前走エルムSだった。ただ大外は厳しいだろう。先行馬に向く展開ならこの馬が一番だが。5月から使い詰めなのもどんなもんだろうか。今回も好走するなら力は本物。
▲4トップディーヴォ
 中団で控える脚質。京都のダート中距離の実績はあるのだが、重賞にいたっては前走シリウスS4着が最高。逃げ先行よりはマシで、一瞬この馬を本命にしようかと思ったが、やはり実績が足りない。鞍上も何をするかわからない。
△5アスカノロマン
 実績は言わずもがな。問題は枯れたかどうかだ。まだヒモにはおさえておかないと怖い。
△11ローズプリンスダム
 レパードS覇者。エピカリスを封じた。フロック視されている感があるのでヒモに入れておくとおいしい配当を持ってきてくれる。鳳雛S(京都ダート1800、3歳限定オープン)で勝っているようにこの舞台の実績もある。好位に控える脚質も良し。
△15エピカリス
 持っている力が違うはずだがまだ本調子ではないのだろう。ここはヒモに留める。
穴3タガノヴェリテ
 なくもない。内枠なのも良いし、上がりのタイムは早い。展開ハマれば、というか私が考えている展開、前崩れになるなら当然この馬も入ってくる。京都1800mを連勝中でこの人気なら買いだ。

 

買い目 3連複1頭軸流し
12-3,4,5,11,15,16

GOOD LUCK!!

2017 予想  第22回KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)+第17回JBCクラシック(JpnI)+第17回JBCスプリント(JpnI)+第7回JBCレディスクラシック(JpnI)

 祭りだ、祭りだ! ということで中央の祝日競馬のメイン、ファンタジーSと、JBC3レース(JBCクラシックJBCスプリントJBCレディスクラシック)を予想。都合4つのレースの予想なので簡潔に書いていく。

 

ファンタジーS

先行組が中途半端に残る中、後方勢が忍び寄る、といったレース展開をイメージ。

 

◎10アマルフィコースト
 新馬中京2歳Sと連勝中。レース中2位ではあるが上がりは早い。取り立てて不安点が見つからない優等生。軸はこの馬。

 

△1ペイシャルアス
 やや控える脚質はプラスに働くものと思われる。鞍上も信頼できるし、オープン特別カンナSを勝って2勝馬である、のだが距離がどうか。
△2レグルドール
 こちらも2勝馬。ハナに立たないで2,3番手くらいに控えてくれれば。
△5アルモニカ
 前走の新馬戦は2着に3馬身の差をつける。上がりも最速。おさえる。
△8コーディエライト
 ハナにこだわるようだとやや不安。今回のメンツだと前に行く馬が多く、厳しい競馬になりそう。しかしながら新潟2歳S2着。侮れない。
△9ベルーガ
 新馬戦で4馬身差つけて圧勝。上がり最速なのでおさえ。
△11アーデルワイゼ
 新馬勝ってもみじS2着。前走の上がりがレース中3位なのでヒモにまわしたが有力な1頭だろう。

 

買い目 3連複1頭軸
10-1,2,5,8,9,11 15点。


JBCクラシック

 地方馬は無視でよいだろう。3着が荒れる傾向があって、これをとろうとすると点数が増えてしまってガミるのではないか、と。というわけで馬連

 

 近2年(今年と去年)、GI好走馬を評価する。

◎1アウォーディー
 ここは素直にこの馬を信頼。川崎競馬場開催とはいえ、前年のJBCクラシック覇者。連覇がかかる。今回のJBCは大井なのだが、東京大賞典2着、帝王賞3着なので問題ない。きちんと先行し、道中2,3番手にはいる馬、最内枠は好条件。

 

△8サウンドトゥルー
 JBCクラシックは今年で3回目、2着1回、3着1回。大井の経験が豊富(1.1.2.1/5)。唯一馬券外だったのは昨年の帝王賞のみ。好走はしても勝ちきれず3着が多いということで、軸にはせず相手にまわした。実力はトップクラス。
△10アポロケンタッキー
 昨年の東京大賞典が記憶に新しい。差し勢ならこの馬。
△12ケイティブレイブ
 この馬も実績豊富。今年の帝王賞勝ち馬。先行できる脚質も買い。

 固いと思うので点数絞る。

 

買い目 馬連流し
1-8,10,12 の3点。オッズが出てから金額調整。

 


 JBCスプリント

 意外と地方馬も来る。ここもまた荒れないということだが、例年と違うケース(東京盃をカク地のキタサンミカヅキ(元JRA)が勝ったり、マイラーコパノリッキーが自身初の1200m戦に出走するなど)があるので意外と荒れるのではないか。

 

◎10コパノリッキー
 手にしてきたGIは言わずもがな。2013年に東京500万下、霜月Sで1400mを走っているが、1200m戦は本当に初めてなので、やや信頼度は落ちるか。3着は外さない気はするが、勝ち負けになるかは全くわからない。といって他に軸向きの馬は見当たらない気が。

 

△1ニシケンモノノフ
 交流重賞の常連。距離不安はない。今年のフェブラリーステークス5着と、力はある。意外と人気の盲点になりそうな馬。
△3キタサンミカヅキ
 地方馬。中央から船橋に移籍して強くなるなんてことがあるかは知らないが、近2走が好内容で、前走東京盃(JpnII)を勝ってしまった。おさえないわけにはいかない。
△5ノボバカラ
 前走マイルチャンピオンシップ南部杯2着。中山のカペラSを勝つなど、1200m戦は問題ない。ヒモなら入れておきたい。
△8スノードラゴン
 これは中穴くらいにはなるか。芝ダートの両方やれる口であり、前走は芝のスプリンターズSで4着。差しというよりマクリか追い込みなのだろうが、2,3着食い込みに注意。
△11ブルドッグボス
 これも地方馬。前走東京盃2着。クラスターCで勝鞍があるように距離はベスト。キタサンミカヅキと同じくおさえておかないとおっかない。

 

買い目 3連複1頭軸
10-1,3,5,8,11 10点 オッズが出てから金額調整。

 


JBCレディスクラシック

 ここは地方馬軽視。固い決着だろう。

 

◎5ホワイトフーガ
 JBCレディスクラシックは2連覇中。レディスプレリュード(JpnII)を2,3着で叩いて本番に臨む、今までのパターン通り。3連覇濃厚だろう。

 

△1ワンミリオンス
 前走マリーンC船橋JpnIII)こそ崩れてしまったが、エンプレス杯、特にTCK女王杯で大井の中距離を勝てている点が大きい。
△3プリンシアコメーター
 中央準オープン4着でもここならやれてよい。きちんと先行するのはこの馬だろうし、粘り込みに注意。
△7アンジュデジール
 3歳牝馬なので53kgで出られることと、交流重賞3戦を含む、ダート転向後すべて馬券内と安定している。買い。

 

買い目 馬連 
5-1,3,7 3点。 オッズが出てから金額調整。

GOOD LUCK!!

2017 予想 第20回富士ステークス(GIII)

 マイルチャンピオンシップの関東の前哨戦である富士S(GIII)。しかし良く降る雨である。府中では明日も降雨らしい。金曜時点で重馬場発表、悪くなる事はあっても良くなる事はないだろう。
 というわけで道悪を得意にしている馬を評価していきたい。また荒れるレースとして有名なので、手広く買っていく。

 

◎11グランシルク
 馬場状態の悪い時に出走する事が多かっただけかもしれないが、稍重、重の経験と好走は今回のメンツの中では一番多い。勝ちきれないが堅実な馬で、掲示板外は3回しかない。特に2017年はニューイヤーSから前走の京成杯オータムHまで全部3着内。まさに不動の軸馬である。

 

△1サトノアレス
 昨年の朝日杯馬。やっと得意のマイル戦。能力は間違いなくあるのだが、前走重馬場の函館記念で案外だったのが気がかり、ヒモに。
△4ガリバルディ
 前走京成杯オータムH2着、昨年の当レース5着馬、中京記念で重賞馬になっている。ムラッ気のある馬でいつ好走するかわからないので入れておく。
△5ペルシアンナイト
 デムーロ鞍上が心強い。この馬もマイラーで、皐月賞2着はよくぞやったという感じ。重馬場はシンザン記念で経験し3着。極端に嫌う方ではないようだ。
△6エアスピネル
 この馬もマイラーである。生涯一度も掲示板を外した事がない(6着以下がない)という、超堅実派。軸にしようか迷ったが渋った馬場の経験が浅いためヒモへ。
△8ロードクエスト
 マイル重賞2勝、NHKマイルC2着。早熟説が流れているがまだまだ見限れず。
△10クラリティシチー
 道悪の鬼かどうかは疑問だが3走前の不良馬場の都大路S2着を評価。重賞好走の経験もあり、前々走エプソムC4着がある事から格負けはしていない。

△15イスラボニータ
 いまさらこの馬の輝かしいキャリアを列挙しても仕方がないのでしない。ただただ大外枠が悔やまれる。昨年の当レース2着馬。

 

買い目 3連複1頭軸7頭流し
11―1,4,5,6,8,10,15 の21点。
GOOD LUCK!!

 

 

2017 予想 第21回シリウスステークス(GIII)

 シリウスS(GIII)。舞台は阪神ダート2000m。ハンデ戦
 凱旋門賞スプリンターズSがあるけども、あえて土曜のダート重賞を予想するのがこのブログ。
 さて、阪神ダート2000mは好位差しがよく決まる印象。先行からの抜け出し、やや前目に位置をとった馬の差し。追い込みはさすがに厳しいけれどもマクって4角で良い位置まで上げられればなくはない。ということで、先行馬を中心に見ていく。

 

三連複フォーメーション

1列目
◎6マスクゾロ
 前年の当レースを逃げ切り勝ち。その後は色々あって、名鉄杯も出走取消したりと順調ではなかったけれど、前走を新潟のOPのBSN賞でしっかり叩いた。着順も2着と復帰戦としては上々。ようやく態勢が整ったという所。今回も恐らくは逃げか番手の競馬をするはず。というかあまり積極的に前に行く馬が見当たらない。何かに差されて2着というのもありそうだが、安定感があって軸に最適。

◯12ミツバ
 前走の盛岡、マーキュリーCで重賞馬に。脂が乗ってきたか。横ノリが逃げの手に出た衝撃的なブラジルCが記憶に新しいが、あくまで差し馬勢の筆頭として対抗に。アンタレスS阪神ダ1800m)は11着だが実は前年の当レースを上がり最速の脚を使って4着している。あとは、同じ舞台のベテルギウスSを制していて、このコースを苦にしていない点は良いと思う。中団辺りで控えてくれれば馬券内、大いにありうる。

 

2列目
▲3モルトベーネ
 鞍上デムーロ。今年のアンタレスS阪神ダ1800m)の覇者。勝ち方も強く、一度叩いていれば本命、対抗にする所だが五ヶ月半の休み明けがどうでるか。鉄砲よりも2走目の方が走る馬だけに、単穴に下げた。軸で買うのは次走だろうと思うが、能力と鞍上で馬券内はありそうだな、と。

☆13ピオネロ
 ミツバのマーキュリーCの2着馬。勝ちきれないから何かが足りない馬なのだろう。しかしながら重賞2着が続いているおかげで(?)、ハンデ戦の本レースでは56kgとなった。他の有力馬がだいたい57.5kg背負わせれているのを見ると買いたくなる。昨年の当レース2着。

 

3列目
△5ドラゴンバローズ
 前走の準オープンが強い勝ち方。前走条件戦組は結構来る、というデータになっている。ハンデ戦なので、斤量が軽いからだろう。現にこの馬は54kgだ。

△11マインシャツ
 前走の阿蘇S(OP)で4着は切るほどではない、拾える。強力な末脚が自慢の馬なので着拾いに徹すれば。前走上がり最速。

△15トップディーヴォ
 前走のBSN賞でOPを初勝利。それなりに前に行く馬だろうし、今回のメンツを見ると、確たる逃げ馬はマスクゾロくらいなので2番手で折り合ってそのまま、が理想。鞍上が変な事を考えなければ。

 

買い目
三連複フォーメーション
6,12→3,6,12,13→3,5,6,11,12,13,15 19点。

GOOD LUCK!!

2017 昔書いた多分書評 ハリガネムシ(吉村萬壱)

データ整理で出てきた中でまだ読めるものをなるべくup

 

2011/08/20

 ハリガネムシの、全体的の総括としては隙のない小説で完成度が非常に高い。文章文体にも特段文句を言えるものもなく、むしろ小説というものにこなれた様子すら伺え、近年の芥川賞受賞作品では質の高い方だ。それら描写の筆致の運動はむしろ正統派と言っても差し支えないしっかりとしてズッシリしたものがある。この作品に文章上ないし文体上の非難はやりづらい。確実に上手いからだ。

 では内容は、というとセックスとバイオレンスとインモラルが中心核になっており、その描き方に若干の新しさがあったかもしれないが扱った主題は1970年代後半から既に純文学の世界にあったもので、描写に隙はないものの、突き詰めて今までにない深化あるいは模索があったかと問われると疑問が湧く。作中の設定として1986~1987年としてあり、もしやすると新風を吹きこむという意識が作者になかったのかもしれないという邪推まで出来る。

 これを文学たらしめているのは、ひとえに小説全体を覆う氷のような冷ややかな視線である。心理に深く分け入らなかったのは正解でそれをした途端B級映画のようになったろう。そういった冷ややかさの他人行儀がありながら、湿気があるのか重苦しく脳味噌にまとわりついてくる感覚を覚えた。決して軽くあしらわせない、という作者の意図にわかっていながら術中にハマっていくようにすら思えた。

 

 ではこれが何故に芥川賞を取り得たかという問題に移る。この小説は言ってしまえば新しくない。テーマ以前に文体に新しさがない、中堅の作家が書いたと言われても疑えない成熟さがあるが、その成熟さは過去の文学に根を置いている。ゆえにこれ以上の進展があるかと思ってしまう。ここが一つの到達点で、書き慣れたこの筆致を変に動かすのも良くないだろう。そういう意味合いにおいて良くも悪くも新しさがない。

 内容に関して言えば、セックスとバイオレンスとそれを支えるインモラルに多くの場面で小説内での第三者の視線を持ち込み、その視線が主人公らへ迎合も賛同もしない、咎めるものであった点は新しいか、あるいは珍しいだろう。徹底的に堕ちてゆかれてない、つまり葛藤が作者的には意図的に、作中としては主人公らに無自覚に発生しうる。その点は題名にまで採用したハリガネムシにも表れている。一連の無軌道さは、比喩としてのハリガネムシの力の介在に頼らざるを得なかった。その辺りを意識すると、彼らはひどく弱いのである。

 と、いう風に個人的見解をつらつら述べつつ、選考に目を移すと受賞に真っ向から反対したのは宮本輝だけである。彼は文学の選考委員としてやってはいけない倫理道徳の立場から批判してしまった。これはいけない、文学はいつの時代でも常にそれを破っていってこそであって、この言い分を認めると退行現象が起きる。よって話にならない評だ。

 実際、このようなセックスアンドバイオレンスとインモラルを作品全体の中心核に据えて、上手く書かれると古い古くないという調子でしか言及できない。それは文学というものが常に常識や既成価値観を突破しなければならないという大前提を全選考委員が重々承知だからだ。

 受賞の理由は、芥川賞という特異なこの文学賞の機能にある。時代の鏡として、良かれ悪しかれ新しい風を推奨するという機運のこの文学賞は、時代を写す鏡の一方で時代を規定する側面も同時に持ち合わせる。何はともあれ、受賞作を純文学として称揚するので、ある表現を推進する機能も取れれば、打ち止めする機能も持っている。

 説明しなおすと「この小説に賞をやったのだから、もうこの手の小説にはやらない」という警告として読み取れる向きがあるのだ。しばらくというか、この2003年第129回芥川賞まではこの手の刺激物を認めてきた感はある。が、以降はやや受賞作に毛色が違ってきたと感じる。つまりセックスアンドバイオレンスをここで一旦打ち止めにしたわけだ。

 正味な話、性や暴力のその克明な描写等々は小説という表現媒体の中で完全に追い払うのは無理だろう。何故なら世界に溢れている事象であり避けてばかりもいられないからだ。だがそれを本テーマに据えてじっくり描く、という姿勢及び流れは第129回芥川賞が断ち切った、これが本作の受賞理由の裏側に思える。