2016 東京ハイジャンプ(J・GII)予想 東京9R(障害3歳上オープン、別定)+秋華賞(GI)買い目

 今回はちょっと裏を掻く。中心となるのがオジュウチョウサン、暮れの中山大障害を勝てば間違いなくJRA賞がもらえる。で、この馬、現に休む前に同舞台の東京ジャンプステークス(J・GIII)を勝っているから逆らいようがないか? といったらそうでもない気がする。要はここは別に落としても良いレースと見る事もできる。

 んで、東京の障害コースは直線が長めなので差しも決まるといえば決まるが、単純に考えよう。純粋に障害レースを考えてみると、やっぱりしっかり前に行く馬でやってみよう、と。
 あと、障害レースはほぼ一律(確か)でフルゲートは14頭である。フルゲートであればこそ紛れが生じて不意打ちめいた差しも決まりやすいというものだが、今年の東京ハイジャンプは10頭立て。重賞勝ち馬が3頭も出てくるから嫌われたのだが、こう少頭数になると平地でも前も後ろもあんまり関係なくなったり、スローになったりする。となると先行した馬が強い。
 過去の東京ハイジャンプでも出走頭数11頭と14頭の場合があって、少頭数の時ほど後方勢は着順を落とす傾向にある。

 

◎8マキオボーラー
 休み明けの前走小倉サマージャンプ(J・GIII)を難なく逃げ切って勝利。東京障害コースも昨年の秋陽ジャンプSで2番手追走で勝っている。ここは正攻法の逃げあるいは番手で。斤量60kgで出られるのも良し。

 

◯2オジュウチョウサン
 基本的に後方にいて、前走だと7番手からマクって勝った。今回もそんなような感じだと思うので、休み明けかつ唯一の62kgを背負うという事で、あえて軸からは外す。が、当然だが力が一枚上のGI馬なので対抗として。フォーメーションは組まないから実は印の強弱は特に関係ない、私の場合。

 

▲1タイセイドリーム
 今年の中京障害未勝利勝ち上がりから3連勝で、新潟ジャンプSを勝って重賞馬に。手堅く前に2,3頭置いて先行するタイプ。軸をこっちでもいいのではないかと思ったが障害のキャリアが短いので今回は単穴で。平地時代に1600万下まで行った馬だから、もしかすると今回の結果次第で暮れの大障害の勢力図が変わるかも。

 

△7ウインヤード
 末脚堅実、着拾いに注意。
△5テイエムシシーポス
 上に同じく。前走の阪神ジャンプSは重賞初挑戦ながら3着を拾っている。

 

穴9ラグジードライブ
 東京コースが合うのか微妙だが一度叩いたし、休み前と休み明けで3着に来ているので入れておくと面白い。
穴3シゲルヒノクニ
 もう一頭、熊沢の乗る馬が未勝利で派手に勝ち上がったが、シゲルの方が未勝利戦の勝ち方は上。5馬身、0.9秒突き放している。6着とはいえ障害オープン特別を経験したのもよい。伏兵として少し期待。

 

買い目
3連複1頭軸6頭流し15点
8-1,2,3,5,7,9
GOOD LUCK!



おまけ、秋華賞の買い目。ビッシュ軸で適当に。

3連複1頭軸6頭流し15点
10-2,7,8,9,14,15
GOOD LUCK!

 

2016 第64回府中牝馬ステークス(GII)予想 (3歳上オープン、牝馬、別定)

 段々ブログに飽きてきたが競馬は毎週あるから良い、何かしら書く事がある。

 さて、府中の1800mという事で先週の毎日王冠と同じ舞台。基本を言えば、まだ開幕から2週目だし前々と考えていいのだが、先週の毎日王冠を見ると、考えてしまう。雨の影響かと思ったが兎にも角にも、未だAコースを使うし、差し有利と見る。
 エリザベス女王杯の叩きとして使う馬あれば、ここをちゃんと勝っておきたいという、夏に叩いておいた馬達と色々比較して、はてさてどうしようかなと思いを巡らすが、やはり鉄砲より既に叩いてある馬で行こうと、そんな感じで。
 あと、牝馬というものは、女心と秋の空ではないが、一度調子を崩してしまうと、何かキッカケになるような好走をしていないと買えない(今回も出走するメイショウマンボとかが典型)。よって近走を掲示板内(5着以内)で好走している、特に前走好走している馬を買っていきたい。

 

 ・差し馬重視
 ・休み明け軽視
 ・近走好走組重視

 

◎5カフェブリリアント
 前走を休み明けで叩いて、そのレースが京成杯オータムハンデで牡馬とやりあって2着と好走。昨年の当レース3着馬。ヴィクトリアマイルの惨敗で人気しないのだろうけど、あれは福永が何を思ったか、あるいは馬鹿な指示が出たかで脚質転換とばかりに前行ったら不利な展開に泣かされ垂れただけ。追い込めばよかったのに。
 基本的に脚貯めて速い上がりを使う馬。今回もまた福永に回ってきたが、流石に控える競馬するでしょ。前走は戸崎がやや控える中団の8番手前後で上がり3位にまとめて連対したのを見ているわけだし。あと斤量が54kgなのも良い。前に行く馬結構揃っているので、福永が仮にバカでまた前に行こうとしても、ゲート出てテンからガツガツ追わなければ自然と中団くらいになりそうなもんだ。
 あまり人気しないはずだから、この馬を軸にするからには網は広めに。

 

◯1マジックタイム
 差し馬なのに最内。枠が出る前まではこの馬を本命にしようと思っていたがやめた。近走安定しているし、前走は関屋記念で叩いて3着だし上がり1位で33.1使ってるし、鞍上ルメールだし、これだけなら買いたい。
 が、負の要素として、後ろから行く馬なのに最内、マイラー色が濃く1800m以上では新馬戦で2着しただけ、あとはボロ負け(フローラSオークス)と距離の壁を感じる。

 

▲6スマートレイアー
 出走馬の中で実績はこの馬が最強。府中牝馬Sでは連対外していないしヴィクトリアマイルも4着と好走。府中が合っているのだろう。ただもう6歳だから上がり目ないし、エリザベス女王杯が目標の、ここが叩きになるから軽視した。本年から脚質転換がハマって、逃げて結果を出してきた。
 結果が出ているから尚更、去年までの追い込み競馬をさせないだろうから、馬場傾向を考えても何処まで信頼できるかという感じで様子見。むしろ本番で買いたい馬、ここでは単穴扱いで。

 

 以下連下、馬番順、強弱はつけていない。
△7ハピネスダンサー
 何とも言えないんだけど、愛知杯以降はずっと5着前後と馬券圏内まであと少しを続けているし、まあまあ後方から攻めるから入れる。切るほどではないが強調材料に欠けるのも確かなので意外な複穴になるんでないかな。

 

△9アスカビレン
 前走は1600万下条件とはいえ混合戦だったし、そこを勝ち上がってきたので入れる。4歳と若いのも良い。前走上がり最速。重賞勝ち馬がずらっと揃っている中で、キャリア不足だから中穴っぽい感じだし2,3着候補としてなら良いのでは。

 

△10シュンドルボン
 ヴィクトリアマイルでは歯が立たなかったが府中の中距離は得意。差し馬。前走は重賞4着。中山牝馬Sで重賞勝ち馬に。まあまあ人気するか、でも入れないわけにはいかない。

 

△12シャルール
 この馬もヴィクトリアマイルでは前に行ってしまって、自滅しシンガリ負けした馬。末脚を活かす競馬もできる馬だし、鞍上が曲者だから当日、どういうレースをするのか不気味だ。だから鞍上次第なんだが、1800mの牝馬重賞で2着2回だから、人気はするだろうがおさえる。

 

△13クイーンズリング
 秋華賞2着、フィリーズレビュー京都牝馬ステークスで1着。人気はするだろうし、実際強そうな馬だが米子S使って放牧なのでまだ中途半端なのかもしれない。まあおさえないと怖い馬ではある。この馬も位置取りや展開次第かな。大外枠とは言っても13頭立てなのでそこまで気にする必要はないと思う。

 

 私の買っている範囲で荒れてくれ、という感じで網を広げて21点。

 

3連複1頭軸流し7頭の21点。
5-1,6,7,9,10,12,13
GOOD LUCK!

2016 三日間何もできなかった反省と、今後の読書計画

 10/1,10/2,10/3の事。理由はある。まず土日は中央競馬があった。

 

 土曜のシリウスSの予想さらしたら的中するもガミるし。日曜は1万2500円使って、約7000円しか返ってこなかった。で、夜のフランス競馬の凱旋門賞となる。土日の負けを一気に取り返す対象をこの度、日本初の海外競馬馬券発売に託す形。やーっぱり外れた。負けが膨らんだだけだった。
 こんな風に結果だけ書くと、土日の競馬で負けに負けて暗くなっているのかい、と思うのだったらそれは違う。外したし負けたけど、あー面白かった、となっていた。時系列順に整えると、土曜の夜は、日曜に買う凱旋門賞含めた9つのレースを予想し、日曜の中央競馬を負けで午後4時半に終わり、凱旋門賞は午後11時だったので本の続き(熊を放つ下巻)を読もうと思った。が、全く集中できず。凱旋門賞が待ち遠しい。テレビ点ければグリーンチャンネル凱旋門賞の特番をもう組んでやっていたので、そのままレース本番へ。
 私の本命馬も、日本馬のマカヒキシャンティイの何処かへ消えてしまったが、やっぱり馬券が買えると楽しいですわ。あと、散々迷っていたマカヒキの扱いだったけど狂って本命になどしないで良かった、というか通じないだろうという予感だけは当たっていた。ただ負け方が、直線に入って急ブレーキ踏んだような感じで中継のフレームの外に消えてしまって14着という結果だった。不可解な負け方なので故障などなく無事帰国してほしい。
 話を戻して、日曜の凱旋門賞のあとも、もう用がなくなったのだから「熊を放つ下巻」を読もうとしたのだけど、凱旋門賞の興奮冷めやらぬといったていで、全然読書できず。楽しくってしようがなかった。

 

 そして今日の月曜は、美容院に行っていつもよりは短めの、今までがミディアムヘアだったのが、今回はショートレイヤーですね、それにパーマをあてた。前髪にもパーマをあてたのだけどもちょっと妙な風にかかってしまった。ショートレイヤーなので、耳は出ているし、後ろもワックスで横に広げる用くらいしか残っていないので、イメージとしては『少年アシベ』のようになった。もう少し後ろを残してライトウルフっぽくしてもらえば良かったのだけど後の祭り。
 サイドや後ろはどうにもできないにしろ、前髪は何とかしたいと自分で手入れしたりだのなんだので、今日も何もできず。

 

 結論を言うと、頭の切り替えが全くできなかった。こんなんじゃいけないのは百も承知なのだけど、どうやったら訓練できるのかな。とにかく後ろを振り返ったままでもいけないので今後の計画を。

 

 そろそろ閉めたいので簡単に書くと、倫理学をいよいよちゃんと読むという段に入った。というかニーチェ積読してあるのでこの10月で読んでしまおうという計画。私は日本文学専攻だったので哲学専攻の事なんて全然わからない。哲学概論AとB(前期と後期)を受けて単位ももらったが、いわゆる哲学史というやつで、クッソつまらなかった。まあ、日本文学もまずは日本文学史をおさえる所から始まるので基礎の基礎をやったのだと思えば、やっておいて良かったのだと、そういう事にしておこう。
 一番の目的は倫理学、道徳哲学は何かとできるだけ知る事。倫理、道徳、モラル、は私の生涯の敵だから。敵を知ろうという事である。
 こんな事はネット上でしか言わないが、何故かエゴイストになってしまい、普通の人々が守っている道徳やらモラルやらが意味がわからない。守る意味がわからない。あと、何回か別々の人に時折指摘されるのが、冷酷な人間だ、という事。なかなか心が痛むという事がない。良心、なのかな、ちょっと違うような気がするけど自分が最優先で他人がどうなろうと知ったこっちゃない、と考えてしまうので人格に何らかの欠陥がある。軽めのサイコパス反社会性人格障害が混じっているのではないかというのが自己診断なのだが。ここに統失は絡んでこないと思う。あの精神障害には、物の考え方までには干渉してこない。木村敏でも何でも読めば何処かに書いてありそうだが、人格性格はそれはそれ、病は病で、ほぼ相互不干渉である。そりゃあ、鬱病まっただ中だったなら落ち込んでいる模様が見ていてよくわかるだろうが、それは病気の症状で暗くなっているのであって、症状とは別の、その人の本来持って生まれた物にまでは干渉してきていない。
 ニーチェを読んで、というか哲学書を読んで、読み終えることはできるだろうとしてもどれだけ理解できるかわからないが、私という人間を知るための物でもあるのだし、真剣にやる。
 ニーチェ含む学術本→薄っぺらな小説→学術本→小説、こんなサイクルで。

 

 今日はもう何もできそうにないので寝る。少し早めに起きて読書の遅れを取り戻す。

2016 凱旋門賞(仏GI)直前予想 シャンティイ競馬場(23:05発走予定)

ゲート番ではなく馬番で表示。
フランスのクラシックレースであるジョッケクルブ賞仏ダービー)とディアヌ賞仏オークス)は、シャンティイ競馬場2100mで開催されている。仏ダービーオークスの着順を高く評価することにした。

 

◎16レフトハンド
有力馬の相次ぐ回避の結果、玄人集が辿り着きそうな、いかにも地雷でございな雰囲気を出している当馬。でも出走馬確定しレースをひかえた今ではこいつが一番良い、地雷でもしようがない。
ヴェルメイユ賞の勝ち馬と凱旋門賞は相性が良いし、ディアヌ賞仏オークス)では仏二冠牝馬に敗れたが、2着。3歳牝馬。軸向き。

 

◯10ファウンド
日本でもお馴染みのムーア騎乗。シーキングザダイヤメイショウドトウか、と疑うくらいの2着続きな戦績。ザ・シルバーコレクター。しかしながら4着以下は去年のロンシャンでの凱旋門賞だけだ。アイリッシュチャンピオンS自体がそもそも凱旋門賞にかなり有力なステップレースで、着順は良ければ良いほどよい。勝ち馬いないし連対は外していないし、馬単3連単以外を買うならこっちを選ぶというのもわからないでもない。一応、GI2勝をあげている(マルセルブサック賞。BCターフ)。
問題は古馬牝馬だから58kg背負わされるということだ。マカヒキよりも2キロ重い。 

 

▲2ポストポンド

今更特にいう事なし。斤量差を克服できるほどまでやれるか見てみたいといった所か。

 

△14マカヒキ
結局買い目に入れた。相手が手薄になってきたのは事実。馬券はヒモだけど、でも勝ってほしい。頑張れ。

 

△11ハーザンド
愛ダービー馬。アイリッシュチャンピオンSの大負けがなければこいつを本命にしたろう。ただ叩いたという意味では前進できる態勢にあると思う。

 

△7シルバーウェーヴ
鞍上スミヨン。イスパーン賞エイシンヒカリに負けて3着だったわけだが、次にサンクルー大賞を勝ち、フォワ賞を順調に勝って、勢いがある馬。ニエル賞フォワ賞からは本番好走多数。この人気はおいしいととらえるべきだ。

 

△1ニューベイ
昨年の凱旋門賞3着、昨年の仏ダービー馬。アイリッシュチャンピオンSでは4着。何とか格好はついているので、シャンティイでダービー馬になったこの馬を穴に。

 

買い目(馬番)
3連複1頭軸相手6頭
16-1,2,7,10,11,14

GOOD LUCK!

 

2016 シリウスステークス(GIII)予想 土曜阪神11R 15:35発走(4回阪神7日目、三歳上オープン、ハンデ)

 さて、日曜の芝重賞や、GIレースは大勢の人が予想してどの媒体であれアップしているでしょう? 2歳重賞はPOGやっている人だけやってりゃいいでしょう。そこであえての隙間産業的な重賞を予想しよう、の試み。扱うのは三つ。
(1)障害重賞 (2)土曜古馬重賞 (3)ダート重賞
 
 今日はダート重賞のシリウスステークス。ダート1400mから色々あって07年よりダート2000mに。
 阪神ダート2000mの傾向は、だいたいハナに行った馬の後ろにつける形、先行及び好位に位置取り4角で交わしていき、やや前目にいた差し馬たちと先行馬の頑張りという形になる。そして全ての距離に言える事だがクラスがあがるにつれて、ダート戦とは言え差し追い込みが決まりやすくなる。
 シリウスSはだいたい少波乱から中波乱という感じで、どうやって買えば良いんだ? みたいな大荒れはない。むしろ11頭立てになったので荒れないかも。
 そして、休み明けの鉄砲より夏に一度叩いている馬の方がよい。着順も大事。
 で、ダートだと2000m超えると長距離という捉え方になるので騎手の信頼度も考える。
 阪神は今も雨降っているらしく(Yahooの天気で見る限り)、土曜の朝にはあがるが曇天なので乾き方は遅いだろう。JRA発表では阪神ダートは重。

 


◎8ピオネロ
 今夏中京7月上旬の1600万下ダ1800mの白川郷Sを終始三番手で追走し、上がりも2位でダート初勝利。この時馬場は不良。続くオープン特別BSN賞(新潟ダ1800m)で1.3/4馬身つけて快勝。ともかく逃げはしないで堅実に先行して追走するスタイルなのでここがピッタリ。絶対にハナに行かなきゃいけない馬もいるので、他馬の脚質も考えるとこの馬の複勝圏は固い気がする。8月下旬で使って勝っている所が良い。斤量も恵まれた方だ。

 

◯1マスクゾロ
 1枠1番に入ったのでもう逃げるしかない。馬場も味方するだろう、不良馬場は2回経験していてどちらとも勝っている。どれだけレースをコントロールできるか、ではないか。理想は4角曲がる時にインベタで突き放してくれたら誰もついていけそうにないが、出負けしたら終わり。圧勝も大敗もありうると判断してあくまで対抗に。

 

▲4キョウエイギア
 阪神との相性が未知だが、世代トップを確定させた、ジャパンダートダービーでGI馬に。鞍上がやや気になる、デムーロテン乗りはどうなんだろう。実力ある馬なのは確か。あとは鞍上が妙な早仕掛けとかやらずに好位にいれば良い。

 

△7カゼノコ
 こちらは一昨年のJDD馬。戦績を見れば格上の方だが、8ヶ月の休み明けは疑ってかかったほうがいいと思った。いちおう穴かな、こいつは。斤量が見込まれすぎだが。

 

△9アポロケンタッキー

 同舞台の仁川Sを勝っているからヒモに入れるが重賞初挑戦だし、5ヶ月の休み明けはどうかな。半年以上休んでいると悪い傾向なのだけどそこにギリギリひっかからないから入れたというのもある。

 

△11ミツバ
 いついかなる時も豪快な末脚でやってくる。そこは信頼していいのだが、やはり脚質上、勝ち味に遅かった。あるいはなるべく昇格しないで2,3着を稼ぐ方針の馬なのかもしれんが、もう降格はできないので勝ちに来るでしょう。阪神得意、馬場不問で絶対にヒモに入れておくべき。

 

☆10メイショウイチオシ
 穴です。前走は出遅れが響いて二桁着順だが、叩いた事は確かなので、休み明けより良いのでは。オープンクラスから1600万に降格して以降、再度昇格するのに手間取ったがやっと今年に入って良化してきた感じ。中団まで下がってしまうと馬が競馬をやめてしまう可能性があるので、ここは鞍上次第。出ムチくれてやってでも先行させれば3着以内にいておかしくない。

 

買い目
3連複1頭軸相手6頭流し
8―1,4,7,9,10,11

 

GOOD LUCK!

2016 「熊を放つ」ジョン・アーヴィング、邦訳村上春樹(中公文庫版)読書中のメモ

 久しく他人から「ありがとう」と生の声で言われていないので「ありがとう」井上陽水奥田民生デュエットを聞きまくっている。

 

 以下にニコニコ動画を貼り付け。「ありがとう」単曲は歌ってみた系を排除するとなかったので。ベストアルバムの一枚目丸ごとの方は残っているというのが不思議だが。1曲目「少年時代」の次、2曲目が「ありがとう」。


 「熊を放つ」の主な登場人物、グラフ(語り手)、ジギー、ガレン。
 この「熊を放つ」、ジョン・アーヴィングの処女作で、訳者も村上春樹だからもうこの二つの名前だけで10万部くらい売れたんだろと思ったがそうでもないらしい。というかむしろ不人気なのか、売れた気配がない。本作は確かに硬くてしゃちほこばっている感じがする。
 それもそのはずだと、調べてわかった。文庫で上下巻に別れる800Pの作品だが、これアイオワ大学大学院の修士号請求論文扱いの小説とのこと。対象がマスターの学位だったらそりゃ硬くなるだろうと思った。
 でも悪くない内容だし、むしろ面白くなってきた。第一章を読んで、今、第二章の途中。下巻は第三章から。第一章ではケルアックの「路上」か、それとも「イージーライダー」か? という、ヒッピームーブメント時代らしい(1967年の作物)、オートバイの男二人旅だ。
 が、やっている場所がある意味面白くて、オーストリアのウィーンから出発してイタリアに行こうとしている。確かにビートルズの後期はインドに行ったりとか、あからさまなジョン・レノンの東洋への憧れなど、イギリスなどの英語圏でヒッピー文化が伝わったのは知っているけど、大陸側にも普及していたのかな。日本でもフーテンがいたくらいだからあったか。
 しかしなんでまたオーストリアなのかと思っていたが(アーヴィングが留学して得た知識を使っているとのこと)その後、ナチス政権下のドイツとオーストリアがかなりの比重を占めてくるものだとわかり始めると、なるほどね、という感じ。
 第二章はジギーの残した動物園襲撃計画と、第二次大戦直前のジギーの母についてもの。それのシーソー形式。Aを書いたらBに移って、またAに戻ってBに……と交互に繰り返す。こういった手法は珍しいわけではない。構成を複雑にしたのは、恐らくは読み進めていくと、AとBが共鳴しあって効果を発揮するような仕掛けなんだろう。発揮しないなら一気に駄作になるけど。

 

 で、ここでシクッたなあ、と思ったのが、第一次大戦後から第二次大戦へ向かう途中、及び大戦勃発後の動きが全くわからない。つまりヨーロッパ戦線の知識が私の頭の中から吹っ飛んでいる。

 

 私大文系に絞った場合、国語と英語は必須だが、もう一つの科目は地歴社会系のどれでもよいという事になっている。ちなみに数学や物理なども大学によっては可だ。
 ここで私は日本史を選んだ。高校生の時に司馬遼太郎にハマっていたから、というだけでなく、カタカナの長い名前を覚えるよりは母国でありかつ漢字の日本史の方がやりやすかった。大学受験当時に、のちのちの知識のためにと、科目を選択するなんて考えはなくて当たり前でしょう。実際、高校の範囲(大学受験の範囲)の日本史は完璧になって、得点源になった。
 対して世界史はちょろっとしかやってない。ナチスドイツの知識だって偏っている。
 意外とナチスドイツの事を知らない自分に気付く。ベルリンオリンピックや、アウシュビッツや、優生学やら、ノルマンディー上陸作戦やら、そういう断片の知識はあると思うのだけど、総合して、どのようにナチが民主主義のドイツで台頭し、その後ヨーロッパ戦線を戦ったか、事細かに知っている人は、なかなかいないんじゃないか。
 あるいはただ単に私がバカなだけという可能性ももちろん大いにありうる。何にせよ、一度、20世紀のヨーロッパを学べる単行本か、学術文庫ないしは学芸文庫を読まなきゃいけないと思っている。

 

 上下巻なのでゆっくり読むが、少し読書を箸休めにすると、途端に凱旋門賞の予想に頭が飛ぶ。スプリンターズSがどうでもよくなっている。

 ビッグアーサーで決まりでしょ。夏を使ってきて、そんでもって重賞やオープン特別で好結果を出している馬こそ要注意。ミッキーアイルなどの鉄砲で出走してきた場合はまた別だが、秋に向けて一叩きした馬たちの方が良いに決まっている。そろそろ休養に入るべき夏馬達は疲れてきているから夏の重賞勝ち馬なのにあっれえ? ってな凡走をしてもおかしくない。


 それと、眼精疲労はだいぶ穏やかになってきた。効いたのがホットタオルなのか市販目薬なのかわからないがともかく良かった良かった。

 今週から火野正平の日本縦断こころ旅も始まったしいやはや良い季節になってきた。

2016 「夕べの雲」庄野潤三 読書中のメモ+神戸新聞杯、オールカマーの買い目

 『夕べの雲』は新聞連載の連作短篇のていをとった実質の長編小説。読売文学賞受賞。

 面白いかどうかというと微妙としか。いわゆる日常系のものである。明日の競馬が終わってから読めば終えるだろう、あと70Pほど。
 内容はいわゆる日常系の筋のない小説である。この手のものは90年代後半から00年代にかけて流行った。ただ、その近年の流行り物だったのは青春小説で、そして静かに淡いタッチで主人公が成長していく、その間の揺れ動く心理や機微を描いたもの、と言い切って良いと思う。
 これら近年のものに対し、約50年前の『夕べの雲』は一つ違う所がある。頑固といっていいくらいのテーマ性がある。〈家族〉である。色々、微笑ましい事件を見ながら時間が過ぎていくわけだが、どんな小話も最後は主人公の〈家族〉へ帰っていく。

 庄野潤三第三の新人の中でもまあまあ名が売れている方だと思うが、この第三の新人は、よく政治的な発言をしない、と言われるが、メンバーが1920年前後生まれなので当然戦争を知っている。現に庄野潤三九州大学を繰り上げ卒業させられて兵役にとられた。内地で訓練している間に終戦したので戦闘はしていないが。
 で、小島信夫安岡章太郎吉行淳之介遠藤周作も(この遠藤は、キリスト教を題材にしたものが有名すぎて第三の新人らしくないと思うかもしれないが初期の短篇は間違いなく第三の新人のそれである。)戦争を体験して、そして生き延びて作家になった人間達である。
 なるほど、政治的な発言はしなかったかもしれない。しかし戦後という時代をそれぞれの視点でとらえて書いてきた人間達である事には誰も反論はないであろう。
 庄野潤三の場合、それは〈家族〉だった、という事である。余分かもしれないが、この〈家族〉は核家族である。マイホームを神奈川県の生田に建てる所から始まっている。マイホームマイカーの時代状況を当てはめてよいだろうが、たぶん、それほど重要ではない。
 この、戦争を体験している人間と、戦争を知らない人間が書いている日常系の小説では確実に重大な深大なところで、何かが違ってくる。それは、戦争という有事が、ささやかで穏やかな日常を簡単に破壊してしまう、ということをその身で痛いほど知っているかどうかである。
 だから庄野潤三が描いていく〈家族〉が、まるでホームビデオのように、小さくまとまった何でもないような日々を書いているのも、何か事が起これば崩壊してしまう事を知っていて、だから〈家族〉を愛くるしいように掻き抱いて書いているのではないか。
 作家は、書きたいものと書かなければならない事しか書かない。庄野潤三にとって平穏な日々が過ぎていく〈家族〉は書きたいもので、書かなければならなかったのだ。
 まあ、文庫巻末の解説を読めばまた考えを新たにするかもしれないが、今の所こんな感じ。



神戸新聞杯オールカマーもくっそ固い、面白くも何ともない予想になったので買い目だけ。

神戸新聞杯(GII)
◎14サトノダイヤモンド
3連複1頭軸流し
14-5,6,7,8,12,15

産経賞オールカマー(GII)
◎6ゴールドアクター
3連複1頭軸流し
6-1,2,3,5,7,12