2019 予想 第21回東京ジャンプステークス(J・GIII)+ちょっとだけデータ分析

 春の東京開催、最後の重賞である荒れるレース、東京ジャンプステークスを予想する。
 舞台は東京障害コースの直線が芝の3110メートルで、最後の直線には9号障害(最終の障害)が設置されてはいるものの、463メートルあるので他の競馬場の障害コースに比べて断然長く、その影響なのか意外と差し追い込みが決まる。しかしながら障害レースなので基本的には先行有利である。

 

 特に東京ジャンプステークスでは、逃げ馬を含む前々でレースを進めていた馬が粘りきれずに垂れていって着外になる事が多く、昨年のような差し追い込み決着もある。ちなみに昨年の2着マイネルフィエスタは11頭中11番手のシンガリから追い込んで2着している。
 このような東京ジャンプステークス特有の傾向から、最後の直線に備えて脚を貯めておける馬が適任と思われる。脚質で言うと先行でよいと思うが、先行と言っても5番手前後に控えて直線で好位差しできる馬を重視したい。逃げ馬と差し馬で迷ったらもういっそ差し馬を選んでしまおう。

 逃げ残りが発生したらしゃーなし。

 

 東京ジャンプステークスは本当に当てるのが難しくて毎年苦戦しているので、少々データを調べてきた。


 まず、上位人気のデータであるが過去10年は以下のようになっている。

・1番人気(3-1-0-6/10)
・2番人気(2-0-0-8/10)
・3番人気(2-0-0-8/10)
・1~3番人気総合(7-1-0-22/30)

 上位人気馬は勝つか馬券外に飛ぶかといった様相を呈していて、過去10年では勝ち馬の7頭が1~3番人気から出ている。その一方で1~3番人気の複勝率は約26%しかない。
 東京ジャンプステークスが荒れる原因はこの、上位人気馬の複勝率の低さにあるのだろう。と言って過去10年中、勝ち馬7頭はこの上位人気馬から出ているのも事実なので、切るに切れない。

 軸馬探しが非常に難しいレースなので、馬券の買い方としてはボックスで臨む方がよいのではないかと個人的に思っている。

 

 次に過去10年の1,2,3着の30頭だけを調べた簡易版前走クラス別データを見てみる。

 過去10年馬券圏内30頭のうち
・前走、障害重賞組が10頭
・前走、障害オープン組が16頭
・前走、それ以外組(障害未勝利戦組2頭、平地競走組2頭)4頭

 今年の出走馬は全馬、前走が障害重賞か障害オープンなので、3番目の「それ以外」組の項目は今年に限っては無視してもらってよい。

 

 障害重賞組はよいとして、見落とせないのが障害オープン組の多さだろう。

 

 過去10年の30頭中、半数を超える16頭の前走障害オープン組の取り扱いの難しさも荒れる原因の一つだろうと思い、的を絞って詳しく着順を分別してみた。

 過去10年で馬券に絡んだ前走障害オープン組の前走着順
・1着馬 6頭
・2着馬 2頭
・3着馬 1頭
・4着馬 1頭
・5着馬 4頭
・6着馬 2頭
・7着以下 0頭

 前走障害オープンで馬券に絡んだ着外組(4着以下組)は実に7頭いる。7着以下からは3着以内ゼロ頭という下限こそあるが、着外組(4着以下組)であっても軽視できない。


 

 ボックスで買う気なので印は関係ないのだが、あえてつけてみるとこうなる。

◎2シンキングダンサー
 前走中山グランドジャンプ2着、前々走阪神スプリングジャンプ3着と近走の成績がよく、また2017年の東京ジャンプステークス覇者でもある。道中の位置取りも5番手前後で進めているので理想的。しかしながら最後の勝鞍は2017年の秋陽ジャンプステークスにまで遡るように、勝ち味に遅い善戦マンタイプなので、5着以内には来るだろうが馬券圏内、3着以内に必ず入ってこれるかと問われるとわからない。ただどうしても印をつけろと言われればこの馬が本命となる。
◯6ラビットシップ
 差し馬で筆頭と思えるのがこの馬。全キャリアの中で勝鞍は2018年の障害未勝利戦のみなのだが、前走中山グランドジャンプを差して4着まで迫ったように近走は掲示板入着を続けている。差しが決まりやすいこのレースなら重い印をくれてやってもよい馬である。
▲1マイネルプロンプト
 この馬も近走が調子よく、前走は中山グランドジャンプを3着。というか昨秋の障害オープンから7戦連続で3着以内を続けている。3番手にしたのはどうも本来は道中2,3番手で進めたいタイプらしいから。前々過ぎる。前走のように5番手くらいに控えてほしいものだが。

△4アグリッパーバイオ
 穴っぽい差し馬。7番手前後に控える馬で、前走は障害オープン戦で6着と、データで見たようにぎりぎり拾える着順。それでいて、3走前に障害重賞の小倉サマージャンプ(J・GIII)3着がある。ぜひおさえておきたい一頭。
△5シゲルボブキャット
 前走障害オープンで1着だし、そして恐らく差し馬よりだろうと判断したのでおさえた。
△8シングンマイケル
 初重賞ながら安定した走りで人気してしまうかもしれないが、前走障害オープン6着以内、道中5番手前後で進めるスタイルなのでおさえた。 

 

買い目
3連複ボックス
1,2,4,5,6,8 の 20点。
GOOD LUCK!